解決済 114C37 12.小児科

挿管するかしないか

挿管を切ってステロイドを選ぶのは試験の場ではなかなか怖いと思うんですが、112B39 の症例と比較して、また109F11をみるに国試的には呼吸困難感の主訴があれば挿管の可能性が高まると思いました。みなさんは挿管を選ぶ時にどのような所見を根拠にされていますか?
①呼吸困難の訴えがなくて②意識障害がなくて③循環が安定してて④気道閉塞もなくて⑤酸素化がよかったら挿管はあまり考えづらい(完全には否定できないけど)のかなと思うんですが……

回答2件

  • クループ症候群は喉頭から声門下が炎症によって狭窄する病態です。よって気管を拡張する系の薬(アドレナリンやβ刺激薬)、炎症を抑える薬(ステロイド)が有効です。

    一方、急性喉頭蓋炎は喉頭蓋が炎症で肥大して気道を閉鎖してしまいます。気管を拡張しても病態は改善されないので、気道確保が治療になると考えました。

    クループ症候群でも上記治療をしても状態が悪化するようなら、挿管も考慮するかと思います。

    • ケルベロスさん
      ご回答下さりありがとうございます。クループと喉頭蓋炎の部位が違うのはわかるのですが、喉頭蓋炎でも喉頭浮腫の軽減を目的にしてステロイド全身投与+抗菌薬から入ることもあるhttps://clinicalsup.jp/contentlist/1806.htmlそうなので、
      今後もし喉頭蓋炎でステロイドと気管挿管の選択肢が並んだ場合どうしよ(特異的治療のある気道狭窄に対して挿管と特異的治療どちらを優先すべきか?)とか思ったんですけど、そもそもhttps://medu4.com/topics/17dc0911eeの議論もありますし、そのときはそのときで考えようと思います。

      2021/01/07追記
      113B38で、なんで簡便にできそうな酸素投与をやらないんだろう? と思って調べてみたんですが、酸素投与下SpO2上限は97%とのことなので、これらの症例のSpO2 96%は「酸素化に差し迫った問題はない」くらいに解釈できると感じました。急性喉頭蓋炎→気管挿管の113D41ではSpO2 92%(RA)になっていて、目安としてSpO2 95%あたりを越えてたらBreathingはOKと言えそうです。
      https://ameblo.jp/watanavsky/entry-12549568051.html?frm=theme
      https://drmagician.exblog.jp/22262792/

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  • 問題参照 114C37

    1歳の女児。咳嗽を主訴に受診した。数日前から咳嗽と鼻汁があり、夜間咳嗽が増強したため両親に連れられて救急外来を受診した。オットセイが吠えるような咳だという。身長80.0cm、体重10.0kg。体温38.2℃。心拍数120/分、整。血圧90/58mmHg。呼吸数28/分。SpO2 96%(room air)。胸骨上窩、鎖骨上窩に陥没呼吸を認める。両側胸部に軽度の吸気性喘鳴を認める。アドレナリンの吸入を行ったが症状が改善しない。

    次に必要な対応はどれか。

    • a 気管挿管
    • b 吸入β2刺激薬投与
    • c 呼吸リハビリテーション
    • d マクロライド系抗菌薬投与
    • e 副腎皮質ステロイド全身投与
  • 関連トピック

    なし