挿管を切ってステロイドを選ぶのは試験の場ではなかなか怖いと思うんですが、112B39 の症例と比較して、また109F11をみるに国試的には呼吸困難感の主訴があれば挿管の可能性が高まると思いました。みなさんは挿管を選ぶ時にどのような所見を根拠にされていますか?
①呼吸困難の訴えがなくて②意識障害がなくて③循環が安定してて④気道閉塞もなくて⑤酸素化がよかったら挿管はあまり考えづらい(完全には否定できないけど)のかなと思うんですが……
クループ症候群は喉頭から声門下が炎症によって狭窄する病態です。よって気管を拡張する系の薬(アドレナリンやβ刺激薬)、炎症を抑える薬(ステロイド)が有効です。
一方、急性喉頭蓋炎は喉頭蓋が炎症で肥大して気道を閉鎖してしまいます。気管を拡張しても病態は改善されないので、気道確保が治療になると考えました。
クループ症候群でも上記治療をしても状態が悪化するようなら、挿管も考慮するかと思います。
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1歳の女児。咳嗽を主訴に受診した。数日前から咳嗽と鼻汁があり、夜間咳嗽が増強したため両親に連れられて救急外来を受診した。オットセイが吠えるような咳だという。身長80.0cm、体重10.0kg。体温38.2℃。心拍数120/分、整。血圧90/58mmHg。呼吸数28/分。SpO2 96%(room air)。胸骨上窩、鎖骨上窩に陥没呼吸を認める。両側胸部に軽度の吸気性喘鳴を認める。アドレナリンの吸入を行ったが症状が改善しない。
次に必要な対応はどれか。