解説には100f42と同じ選択肢なのに答えが違うとなっていますが、卵巣摘出術と嚢胞摘出術なのでそもそも術式が違うと考えました。
嚢胞摘出術とクロミフェンならどちらを優先したら良いでしょうか。腫瘍の大きさや症状などによって違ってくるのでしょうか。ご教示願います。
>腫瘍の大きさや症状などによって違ってくるのでしょうか。
仰る通りだと思います。だからこそ114C58(https://medu4.com/114C58/)が出題されたのではないかと思います。114C58のmedu4社の解説でも、"治療方針決定には、年齢や症状、嚢胞の大きさ、挙児希望などが考慮される。"とありますね。
ちなみに、本問の他トピック(https://medu4.com/topics/cc1e3101bd)で回答者様がガイドラインを引用されていますが、やはりほぼ同様の内容です。
じゃあ具体的にどれくらいの大きさや症状ならばどの治療を選択するのか…ということですが、一例として、日本産婦人科学会HPのこちらの図12はいかがでしょうか。https://www.jaog.or.jp/note/(4)子宮内膜症への対応/
ざっくりいうと、挙児希望があるケースでは、1) 囊胞が大きい(4~5㎝以上)場合, 2) 癒着が疑われ、かつ自然妊娠を希望する場合 3) 疼痛が高度で不妊治療に差し障る場合 は手術(卵巣チョコレート囊胞摘出術,付属器摘出術,子宮内膜症病巣摘出,癒着剝離術など)が必要になる、とあります。
このフローに従って答えをだすならば、今回の問題は大きさ・癒着・疼痛いずれも該当しないことから、やはり回答通り不妊治療が優先されると考えられます。
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38歳の女性。不妊を主訴に来院した。4年前に結婚し挙児を希望しているが、妊娠はしていない。6か月前に子宮卵管造影検査を受けたが、異常はなかった。5年前から月経痛があり、1年前から月経中に市販の鎮痛薬を服用している。月経周期は38〜90日、不整。持続は5日間。過多月経はない。身長164cm、体重54kg。体温36.8℃。脈拍68/分、整。血圧110/56mmHg。腹部は平坦、軟。内診では、子宮は前傾後屈で正常大、可動性不良。Douglas窩に有痛性の硬結を触知する。右卵巣に有痛性の嚢胞を触知する。経膣超音波検査では右卵巣嚢胞の内部エコーは均一である。左卵巣に異常を認めない。右卵巣の経膣超音波像を別に示す。
治療として適切なのはどれか。