解決済 113A53 09.肝胆膵

【重要】急性膵炎のガイドライン改訂により治療が大きく変わっています。

急性膵炎ガイドライン2021にて治療が大きくアップデートされ、
・蛋白分解酵素阻害薬は「推奨なし」
・予防的抗菌薬投与は「軽症には行うべきでない〜重症でも推奨なし」
・経鼻胃管は「軽症例には不要〜重症例にとどめる」
・胃酸分泌抑制薬の投与は「行わないことを提案」
と、これまで国試でも繰り返し出題されてきた治療がことごとく否定される方向に変更されました。
 
現行(新体制)の治療方針は「絶食による膵の安静+輸液+鎮痛薬投与+栄養療法(入院後48時間以内の早期経腸栄養開始)」です。
シンプルになって覚えやすいため、むしろありがたいですね。
 
抵触する100回以降の過去問は以下です。全問につき、適宜オンライン解説にコメントを追記しておきました。
※急性膵炎がメインテーマとなっている問題のみさしあたり抽出していますが、もしかしたら伏線的な問題ではサイレントに抵触あるかもしれません。影響が大きすぎて手が回らない面も否めないのが現状です。もしお気づきの方は「○○でも出てましたよ〜」といったコメントをいただけると幸いです。
※medu4の過去講義動画でも抵触する問題が含まれる講座はすべてinformationで本ページへの誘導リンクをお示ししました。やはり影響が大きすぎて漏れがあるかもしれません。お気づきの方は「△△でも話してましたよ〜」といったコメントをいただけると幸いです。

103G64
107D35
111I79
113A53
116A21
 
2023年3月以降に新規公開されるmedu4講座では上記内容が反映されていますので、これ以降の講座を受講されている方は気にしなくて大丈夫です。
 
「次の国試/卒試/CBTなどで出たらどうしたらよいの?」という疑問・不安を多くの方が抱くところかと思いますが、未来のことは誰もわかりません(出題者のさじ加減次第です)。新体制での対応を原則とし、要求された回答数等に応じて消去法を併用し、臨機応変かつ総合的に対応して下さい。

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  • 問題参照 113A53

    66歳の男性。総胆管結石の加療目的で入院となり、内視鏡的結石除去術を施行した。終了2時間後から持続性の心窩部痛と背部痛を訴えた。体温37.5℃。脈拍108/分、整。血圧94/66mmHg。呼吸数24/分。SpO2 94%(room air)。腹部は平坦で、心窩部を中心に広範囲に圧痛を認める。血液所見:赤血球502万、Hb 15.3g/dL、Ht 45%、白血球12,700、血小板26万、 PT-INR 1.1(基準0.9~1.1)。血液生化学所見:総ビリルビン4.4mg/dL、AST 370U/L、ALT 177U/L、LD 491U/L(基準176~353)、γ-GTP 337U/L(基準8~50)、アミラーゼ1,288U/L(基準37~160)、尿素窒素23mg/dL、クレアチニン1.2mg/dL。CRP 9.3mg/dL。腹部造影CTを別に示す。

    次に行うべき治療として適切でないのはどれか。

    • a 絶食
    • b 大量輸液
    • c 鎮痛薬の投与
    • d 抗菌薬の投与
    • e 緊急胆嚢摘出術
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