解決済 113F48 07.循環器

人工血管置換術と心嚢ドレナージの優先順位

本問題において、この心エコー検査にて心タンポナーデと診断がついたとします。この場合、血圧も低下しているし、優先される治療は心嚢ドレナージになるのでしょうか。
以前参考書(何であったかは忘れてしまいました、、)で、心タンポナーデを合併していても、心嚢ドレナージを先行すると血圧上昇からの再解離、再破裂を招く可能性があるため、置換術が先であると書いているものがありました。
このように血圧低下が著名で心タンポナーデの合併が明らかなとき、選択肢に人工血管置換術と心嚢ドレナージが並んでいた場合、どちらがより優先されるのでしょうか。よろしくお願いします。

回答2件

  • 下記の文献では「A型解離は手術室での外科的修復が基本であり、手術までの待機時間で循環が維持できない時のみ心嚢穿刺が考慮されるべきとしている」と記載があります。日本のガイドラインでの記載は見つけられませんでしたが、米国のガイドラインでは「手術まで待てない場合において最小限に行うべき」、欧州のガイドラインでは「出血を助長するため有害である可能性がある」と記載されているそうです。

    もし両方が選択肢に出題された場合ですが、ガイドラインでさえこのような扱いですので、予めどちらかに決めておかずに問題の空気感を読むのがいいのではないでしょうか。

    参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/25/10/25_792/_pdfの考察項より

  • ありがとうございます!とても勉強になりました。どちらか決めるのではなく、状況で判断できるようにしようと思います。

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