質問失礼します。
本問題は大動脈解離と心タンポナーデの合併で、診断及び答えも理解はできるのですが、本文中の「橈骨動脈は両側とも微弱にしか触知しない」かつ「両側頸動脈と両側大腿動脈は触知」という状況がどうもよく分かりません。
考えたのは腕頭動脈と左鎖骨下動脈に解離が及んでいる状況ですが、それですと腕頭動脈から分岐する左の頸動脈が触れるのは考えにくいですし挟まれる右総頸動脈から分岐する右頸動脈が触れるのも変に思います。
他には橈骨、大腿、頸動脈はそれぞれ80、70、60mmHgまでなら触れるという情報を見かけたのでこれかとも思いましたが、そこまでの知識が問われるとは思えませんでした。
今疾患の解離の状態としては如何思われるでしょうか。
>橈骨、大腿、頸動脈はそれぞれ80、70、60mmHgまでなら触れる
↑こちらが理由かと思われます。
>そこまでの知識が問われるとは思えませんでした。
↑特に問題として問うているわけではなく、知らなくても得点は可能です。このようなケースにアドバンスな事項が本文中に掲載されることは国家試験の過去問でも多々ございます。
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70歳の女性。胸背部痛のため救急車で搬入された。自宅で家事中に突然、胸背部痛を訴え、その後意識が低下したため夫が救急車を要請した。健診で血圧が高いと指摘されたことがある。ADLは自立しており、発症前の状態はいつもと変わりなかった。搬入時、意識レベルはJCS III-100。心拍数100/分、整。上肢の血圧は 計測不能。下肢の血圧は70mmHg(触診)。呼吸数30/分。SpO2計測不能。頸静脈の怒張を認める。橈骨動脈は両側とも微弱にしか触知しないが、両側頸動脈と両側大腿動脈は触知する。胸部聴診でI音とII音が減弱している。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に網状皮斑を認める。
最も優先される検査はどれか。