解決済 111A55 06.呼吸器

なぜ血糖が高値になっているのか

この問題の大筋である高Ca血症のアセスメントとは脱線するのですが、主訴が「口渇、便秘、悪心および食欲不振」で経口摂取悪そうなのに血糖198mg/dLで高値になってるのはなんででしょうか。①高齢だからDMと診断されないレベルの耐糖能異常がある(「生来健康」とは記載されているが)②Kが3.5で基準値下限になっていることから耐糖能が悪化した(なぜKが低いのか?) とか病態はなんとなく思い浮かぶのですが……
ちょっと気になっただけで特に調べてはないんですが、なにか知見のある方がいらっしゃればコメントくださるとありがたいです。

回答3件

  • 質問拝見いたしました。
    なんとも言えませんが, 少し考察しました。
    本症例では, 尿所見や主訴から,
    腎細胞癌由来のPTHrPによる副甲状腺機能亢進症のために
    高Ca血症をきたし腎性尿崩症をきたしているのではないかと思われます。
    脱水のアピールが散在していますし, 高尿酸血症をきたしているぐらいですから
    血糖が上がっていても不思議ではありません。
    Naなど辻褄の合わない点がありますが, あくまで1つの参考になれば幸いです。

  • ぼくも考察してみました。たしかに計算すると血漿浸透圧が299くらいで、口渇などの症状もあり腎性尿崩症により血液が濃縮されたと考えることもできると思います。それ以外にコルチゾールや交感神経の影響もあると思いました。この症例では患者さんが意識障害もあり危険な状況と考えられるので交感神経が亢進したりストレスホルモンであるコルチゾールが高くなっているのではないかと考えました。

  • poko1429531さん・もっちゃん34さん
    ご回答ありがとうございます。
    確かに血漿浸透圧や尿酸値的に(Caの腎性尿崩症もあるし)濃縮とかコルチゾールで説明できそうですね!
    諸説ありそうですが、またいつか別の病態を知れる日が来たら追記したいです。

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  • 問題参照 111A55

    82歳の女性。傾眠状態のため家族に連れられて来院した。生来健康だったが先月から血尿、口渇、便秘、悪心および食欲不振が出現していた。昨日から傾眠傾向となり増悪するため同居する息子夫婦が自家用車に乗せて連れてきた。身長152cm、体重40kg。体温36.2℃。脈拍80/分、整。血圧142/56mmHg。呼びかけると開眼するが、すぐに閉眼する。眼險結膜は貧血様である。口腔内は著明に乾燥している。頸部と腋窩のリンパ節を触知しない。心尖部を最強点とするIII/VIの収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟。右鼠径部に径約4cm、弾性硬、可動性不良の腫瘤を触知する。尿所見:赤色調、蛋白1+、糖(−)、潜血3+、沈渣に赤血球多数/1視野、異型性の強い上皮細胞多数/1視野。血液所見:赤血球380万、Hb 10.8g/dL、白血球8,100、血小板13万。血液生化学所見:総蛋白5.1g/dL、アルブミン3.2g/dL、総ビリルビン0.7mg/dL、AST 29U/L、LD 283U/L(基準176〜353)、ALP 146U/L(基準115〜359)、尿素窒素23mg/dL、クレアチニン1.3mg/dL、尿酸11.1mg/dL、血糖198mg/dL、HbA1c 6.4%(基準4.6〜6.2)、Na 140mEq/L、K 3.5mEq/L、Cl 99mEq/L、Ca 15.0mg/dL、P 2.5mg/dL。

    輸液とともに投与すべきなのはどれか。2つ選べ

    • a アルブミン
    • b インスリン
    • c カルシトニン
    • d ビスホスホネート
    • e 副腎皮質ステロイド
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