解決済 111A55 06.呼吸器

傾眠傾向例でのビスホスホネート投与について

お世話になっております.本問題での高Ca血症で傾眠傾向にある患者へのビスホスホネート投与について質問です.
ビスホスホネートは副作用に口腔咽頭部・食道の潰瘍があると認識しており,添付文書にも

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食道及び局所への副作用の可能性を低下させるため、速や
かに胃内へと到達させることが重要である。服用に際して
は、以下の事項に注意すること。
1)起床してすぐにコップ 1 杯の水(約 180mL)とともに服
用すること。
2)口腔咽頭部に潰瘍を生じる可能性があるため、本剤を噛
んだり又は口中で溶かしたりしないこと。
3)本剤を服用後、少なくとも 30 分経ってからその日の最
初の食事を摂り、食事を終えるまで横にならないこと。
4)就寝時又は起床前に服用しないこと。
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とあるのですが,本問題を解く上で,もしくは実際の臨床現場位で,傾眠傾向や意識障害を理由に高Ca血症時でもビスホスホネートを投与しないということはあるのでしょうか?

ご回答頂ければ幸いです.

回答2件

  • 命を救うか、食道潰瘍を予防するか、どちらを優先するかという議論かと思います。

  • なるほど,ご回答ありがとうございます!
    質問させて頂いた後で錠剤じゃなくて静注なら特に食道潰瘍など気にしなくて良いのかもとも思い始めました.

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  • 問題参照 111A55

    82歳の女性。傾眠状態のため家族に連れられて来院した。生来健康だったが先月から血尿、口渇、便秘、悪心および食欲不振が出現していた。昨日から傾眠傾向となり増悪するため同居する息子夫婦が自家用車に乗せて連れてきた。身長152cm、体重40kg。体温36.2℃。脈拍80/分、整。血圧142/56mmHg。呼びかけると開眼するが、すぐに閉眼する。眼險結膜は貧血様である。口腔内は著明に乾燥している。頸部と腋窩のリンパ節を触知しない。心尖部を最強点とするIII/VIの収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟。右鼠径部に径約4cm、弾性硬、可動性不良の腫瘤を触知する。尿所見:赤色調、蛋白1+、糖(−)、潜血3+、沈渣に赤血球多数/1視野、異型性の強い上皮細胞多数/1視野。血液所見:赤血球380万、Hb 10.8g/dL、白血球8,100、血小板13万。血液生化学所見:総蛋白5.1g/dL、アルブミン3.2g/dL、総ビリルビン0.7mg/dL、AST 29U/L、LD 283U/L(基準176〜353)、ALP 146U/L(基準115〜359)、尿素窒素23mg/dL、クレアチニン1.3mg/dL、尿酸11.1mg/dL、血糖198mg/dL、HbA1c 6.4%(基準4.6〜6.2)、Na 140mEq/L、K 3.5mEq/L、Cl 99mEq/L、Ca 15.0mg/dL、P 2.5mg/dL。

    輸液とともに投与すべきなのはどれか。2つ選べ

    • a アルブミン
    • b インスリン
    • c カルシトニン
    • d ビスホスホネート
    • e 副腎皮質ステロイド
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