解決済 104I77 11.産婦人科

OHSSに対するドパミンについて

いつもお世話になっております。

標題の通りOHSSに対するドパミン投与ですが、これはテキスト上や文献を見ても低用量ドパミンによる利尿(腎保護作用もあるそうです)を狙うとのことですが、一方でその効果についてはRCT的には有意差が見られないため疑わしいという報告がいくらか出ているとのことです。
国試としてはどうやらOHSSに対する治療の問題がこの104I77を最後に出題がなく、現在としてはこの治療法はどのような扱いとなっているのでしょうか?
お答えいただけると幸いです。

回答2件

  • 「その効果についてはRCT的には有意差が見られないため疑わしいという報告がいくらか出ている」のであれば、もしかしたらそれが「104I77を最後に出題がな」い理由かもしれませんね。
     
    いずれにせよ、各所で述べていますように、最新の医療事情と医師国家試験の出題&正解は必ずしも一致しませんので、神のみぞ知るところです。本番で遭遇したら、総合的に判断ください。

  • そもそも近年出題がないのですね。意外でした。
    (117回 究極マップ#11A,#11B 産婦人科 に OHSS 記載なし)
    得点効率の観点から悩み過ぎは不健全だと悟りました。

    ■卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
    ●多囊胞性卵巣症候群(PCOS)でFSH製剤により排卵誘発した症例が多い.(See 103A26
    〔病態〕多数の卵胞発育→過剰のエストロゲン産生(See 98I28、93E5)
    ➡腹腔を中心とした血管透過性亢進→血管外へ血漿成分漏出(See 102G26102E37、95H25)
    ➡循環血液量減少→腎不全
     血液濃縮→血栓塞栓症(See 101F51
    〔症状〕腹部膨満感,悪心,嘔吐,急性腹症
    (卵巣腫大と腹水貯留により卵巣可動性が増大し捻転が起こることがある)
    〔検査〕Ht↑,WBC↑,血中Na↓,血中K↑(See 96I49)
    〔治療〕
    ①安静と輸液が第一選択.(See 102C24
    ②その上で,高浸透圧利尿薬,ドパミンを投与.(See 104I77、98I28)
    ③場合によっては抗凝固療法を併用.

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  • 問題参照 104I77

    22歳の女性。未経妊。無月経と挙児希望とを主訴に来院した。クロミフェンでは排卵が起こらず、ゴナドトロピン療法を行った。両側卵巣が径15cmに腫大し、胸水と大量の腹水との貯留を認める。一日尿量は300ml。血液所見:赤血球500万、Hb 16.5 g/dL、Ht 55%、白血球19,000。血液生化学所見:LH 35.8 mIU/mL(基準1.8~7.6)、FSH 10.5 mIU/mL(基準5.2~14.4)。
    治療として適切なのはどれか。2つ選べ
    • a 輸液
    • b ドパミン投与
    • c 高浸透圧利尿薬投与
    • d 副腎皮質ステロイド投与
    • e ヒト絨毛性ゴナドトロピン投与
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