解決済 113B35 11.産婦人科

妊娠高血圧症候群の治療について

こんにちは。HDPの治療についての質問です。
113B35では必修問題で重症HDPに対しての治療を問う形の問題でした。その中で降圧薬が選択肢になく、硫酸マグネシウムの投与(子癇予防目的)が正答になっていました。しかし、臨床像に採用されている100I22ではHDPに対して高血圧が続く状態での第一選択薬という問い方で硫酸マグネシウム、塩酸ヒドララジンの中で塩酸ヒドララジンが正答になっていました。
100I22の問い方は「HDP患者でもしこの状態が続く場合の第一選択薬はどれか?」という問い方なので、まず安静にしても血圧が高い状態が続くなら子癇も予防したいが、胎児への血液供給を優先的に考えて降圧薬を選択する。

113B35では重症HDP患者を入院させてまずは安静にして血圧160/100越えと変化しなかったので、次に何をするか?という中で子癇予防のために硫酸マグネシウムを投与して、、、「血圧160/100越えの状態がもし今後も続くなら」仕方なく降圧薬を投与する(100I22の問い方に対する解答)という考え方が正しいのでしょうか?
臨床経験がなければ医学生に判断を求めるのは酷な気がしますが、、笑
知り合いの助産師と話したところ、いきなり降圧薬を使うのは胎児への血液供給をいきなり低下さてしまう恐れもあるので、まずは安静+硫酸マグネシウムで様子見して、もし血圧が高い状態が続くなら降圧薬を選ぶという形をとるのがいいのではないかという結論になりました。

皆様の意見お待ちしております。113B35が必修問題となっており、もし100I22のように降圧薬と硫酸マグネシウムが選択肢に入っていて第一選択薬という聞かれ方をしなかったら、、と思うとゾッとしましたので質問させていただきました。

回答2件

  • 大筋、ご指摘の内容で問題ないです。
    今回の113回の問題で、塩酸ヒドララジンが入っていたら、それも正解になります。

    >もし100I22のように降圧薬と硫酸マグネシウムが選択肢に入っていて第一選択薬という聞かれ方をしなかったら、、と思うとゾッとしました

    ↑「もし」という仮定の話を追求しだすと果てがありません、という話は以下を参照。
    https://medu4.com/topics/17dc0911ee

  • 穂澄先生、お忙しい中返信いただきありがとうございます。
    追求するところとしないところ、どこまでが大切かの境界線をしっかり判別つけて勉強したいと思います。

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  • 問題参照 113B35

    37歳の初産婦(1妊0産)。妊娠30週に両下腿浮腫の増悪を主訴に来院した。これまでの妊娠経過は順調であったが、妊娠27週ころに両下腿浮腫を生じ、28週ころから浮腫の増悪を認めた。意識は清明。脈拍72/分、整。血圧160/104mmHg。尿検査で蛋白2+である。ノンストレステスト〈NST〉はreactiveで、子宮収縮は認めない。入院後安静にして血圧を再検査したところ、164/106mmHgであった。

    投与すべき薬剤はどれか。

    • a β2刺激薬
    • b ループ利尿薬
    • c 硫酸マグネシウム
    • d ドパミン受容体作動薬
    • e ベンゾジアゼピン系抗不安薬
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