解決済 113B35 11.産婦人科

究極マップにおける妊娠高血圧腎症の治療薬について

質問させてください。本問は妊娠高血圧腎症の治療薬として「硫酸マグネシウム」を選ばせるものなのですが、他の誤答選択肢として「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」もあります。
たしかに種々の教材で硫酸マグネシウムを本症の治療薬とする記載が多いのですが、御社の「第115回 究極マップ」では「妊娠高血圧症候群」について次のように解説されていたのが気になりました。
"【治療】α-メチルドパ、 塩酸ヒドララジン、ニカルジピン
【合併症】子癇(【治療】ジアゼパム、硫酸マグネシウム)"
これを拝見して、本症の治療薬として前者の三薬剤に続いてジアゼパム(ベンゾジアゼピン)と硫酸マグネシウムが並んで同じ地位にあると解釈してしまい、「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」を除外できませんでした。
本症に対してはジアゼパムよりも硫酸マグネシウムのほうが強く推奨されると考えればよろしいのでしょうか。

回答2件

  • ジアゼパムは113E31のように今on goingで起こってる痙攣を止めるもので、予防的に投与するものではない気がします(複雑型の熱性けいれんで考慮される場合もありますが、国試的にはジアゼパム=けいれん発作の第一選択でいいと思います。)。なのでそもそも適応になりません。

    対して硫酸マグネシウムは解説の通り、子癇の発症予防に使えるので、今回のようにPEまで行っている症例では適応になるということです。

    さらに言えば、「ジアゼパム」ではなく、わざわざBz系抗不安薬と書いてあるところで切りやすくしているのではないかと思います。

    • なるほど!
      ありがとうございます。

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  • 問題参照 113B35

    37歳の初産婦(1妊0産)。妊娠30週に両下腿浮腫の増悪を主訴に来院した。これまでの妊娠経過は順調であったが、妊娠27週ころに両下腿浮腫を生じ、28週ころから浮腫の増悪を認めた。意識は清明。脈拍72/分、整。血圧160/104mmHg。尿検査で蛋白2+である。ノンストレステスト〈NST〉はreactiveで、子宮収縮は認めない。入院後安静にして血圧を再検査したところ、164/106mmHgであった。

    投与すべき薬剤はどれか。

    • a β2刺激薬
    • b ループ利尿薬
    • c 硫酸マグネシウム
    • d ドパミン受容体作動薬
    • e ベンゾジアゼピン系抗不安薬
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