アルドステロン症の講義において、アルドステロン作用によってKが低下しセットでH+も低下するのでアルカローシスになると先生がおっしゃっていました。
一方Basedow病の講義では甲状腺機能亢進症によって低Kが引き起こされると説明があったのですが、この時にはアルカローシスが起こらないのでしょうか?
1年ほど前の投稿ですが、同じ疑問を抱いた方の参考になればと思い、自分なりの考えを書きます。(自分の頭の整理のためでもあります、、。)
アルドステロン作用によるKの低下は、腎臓を介した体外への排出が主である点がBasedow病の場合と決定的に異なると思います。
アルドステロン作用により血中Kが低下(体外へ排出)→代償的に、細胞内からKが血中へ移動 →その代償のため血中のH+が細胞内へ移動 →結果:血液は代謝性アルカローシス
となる。
一方、甲状腺ホルモンは細胞のNa/K-ATPase の活性化により血中のK+を細胞内へ移動させる(体外への排出というより、体内での分布の変更)。
(もちろん、甲状腺機能亢進による発汗亢進や下痢による体外へのK消失もあると思いますが、大部分は細胞内シフトと思われます)
甲状腺ホルモン作用により、血中K+が細胞内へ移動 →代償的に細胞内H+が血中へ移動 →結果:血液はアシドーシス
この考えだとむしろ(代謝性)アシドーシスになるのでは?と思いますが
この問題では酸塩基異常はなく、呼吸数も正常のため、呼吸性の代償(比較的速やか)が完了している状態と考えています。
(HCO3- + 15 = 24+15=39 でPaCO2の値とほぼ一致している)
ご指導ご指摘よろしくお願いいたします。
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