解決済 112D43 21.救急

輸液の必要性

日本消化器学会肝硬変診療ガイドライン(ページxx)によると腹水の治療は利尿薬が中心になっています。
https://www.jsge.or.jp/guideline/guideline/kankohen.html
本症例のように、循環動態が保たれているのに関わらず、経口摂取不可の場合→即輸液との判断となるのでしょうか?
回答にある3号液を入れた場合でも、その約1/2は細胞外に分布してしまい、いずれにせよ溢水状態を悪化させてしまうのではと思います。
また、本症例のように低Na血症をきたしている場合において、維持輸液の投与は低Naを助長してしまわないのでしょうか?
よろしくお願いします。

回答1件

  • 慢性管理として他にも数多くの治療を行う中で、輸液はそのうち1つという位置づけになります。
    よって、溢水状態悪化や低Na血症が生じた場合、ほかの治療を組合せて対処します。

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  • 問題参照 112D43

    47歳の女性。腹部膨満を主訴に来院した。20歳台からアルコールの多飲歴があり、1週間前までワイン1本/日を飲んでいた。3日前から腹部膨満が出現し食事が摂れなくなったため受診した。意識は清明。身長156cm、体重49kg。体温36.3℃。脈拍72/分、整。血圧106/60mmHg。眼險結膜に貧血を認めない。眼球結膜に軽度黄染を認める。頸部から胸部にかけて赤い放射状の皮疹を多数認め、圧迫によって消退する。腹部は膨満しているが圧痛を認めない。下肢に浮腫を認める。血液所見:赤血球325万、Hb 9.4g/dL、Ht 31%、白血球4,000、血小板7.0万、PT-INR 1.4(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白5.9g/dL、アルブミン2.5g/dL、総ビリルビン3.2mg/dL、直接ビリルビン0.9mg/dL、AST 56U/L、ALT 40U/L、ALP 280U/L(基準115〜359)、γ-GTP 24U/L(基準8〜50)、アンモニア185μg/dL(基準18〜48)、尿素窒素35mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、Na 131mEq/L、K 3.6mEq/L、Cl 97mEq/L、α-フェトプロテイン〈AFP〉3.1ng/mL(基準20以下)。免疫血清学所見:CRP 1.2mg/dL、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。来院時の腹部CTを別に示す。経口摂取ができないため輸液を開始した。

    初期輸液のNa+濃度(mEq/L)として適切なのはどれか。

    • a 35
    • b 77
    • c 90
    • d 130
    • e 154
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