解決済 110I75 06.呼吸器

COPD患者に対する経口ペニシリン薬の少量長期投与について

肺炎球菌やモラクセラの治療に対してペニシリン系抗菌薬が使われているのですが、なぜ今回の問題でeは不適なのでしょうか。
効果が無いと示されていると割り切るべきでしょうか。

回答2件

  • 現時点での感染症(急性増悪中)に対する抗菌薬ではなく、安定期の増悪予防について問われています。急性増悪の際にはABPC/SBT投与が行われるのでペニシリンも正解選択肢になりえますが…。
    medu4解説にあるようにeはマクロライドなら正答です。DPBに対するエリスロマイシン(14員環)は111G22
    110A40で出題がありますが、これと同様に、マクロライドの抗菌薬としての作用よりも、抗炎症作用を期待したものです。

    詳しくはこちらが参考になると思われます。
    https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmoa1104623

  • 急性増悪中と増悪予防という観点が抜けてました。納得できました。ありがとうございます。

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  • 問題参照 110I75

    70歳の女性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。3年前から風邪をひいていなくても咳や喀痰が出るようになり、風邪をひくと咳と痰が悪化し、時に喘鳴が出現するようになった。2年前から坂道や階段を昇る際に呼吸困難を自覚するようになり、3か月前からは、平地でも100m歩くと強い息切れを自覚し途中で休むようになったため受診した。喫煙は69歳まで15本/日を49年間。身長153cm、体重45kg。脈拍88/分、整。血圧140/80mmHg。呼吸数24/分。SpO2 95%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口唇や指尖にチアノーゼを認めない。頸部の胸鎖乳突筋が肥厚し、吸気時に肋間や鎖骨上窩の陥入を認める。胸郭は前後に拡張し、呼気が延長している。胸部の聴診で呼吸音が減弱している。胸部の打診で鼓音を呈する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。心エコーで異常を認めない。胸部エックス線写真で肺の過膨張所見を認める。呼吸機能検査は、FVC 2,500mL、%FVC 104%、FEV1 700mL、%FEV1 36%、FEV1% 28%であった。
    この患者の増悪予防のために有用なのはどれか。2つ選べ
    • a 酸素療法
    • b インフルエンザワクチン接種
    • c 長時間作用性β2刺激薬の吸入
    • d 短時間作用性抗コリン薬の吸入
    • e 経口ペニシリン系薬の少量長期投与
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