113D11

多発性硬化症との鑑別上、視神経脊髄炎を疑うべき所見はどれか。

視力の低下
血清の抗核抗体陽性
脳脊髄液の細胞数増多
末梢神経伝導速度の低下
頭部MRIの側脳室周囲病変

解答: c

113D11の解説

a 視神経炎は多発性硬化症〈MS〉と視神経脊髄炎〈NMO〉のいずれでもみられる。そのため、視力低下は両者でありうる。
b 抗核抗体も両疾患でみられうる。
c 正しい。MSでは脳脊髄液の細胞数が上昇しても軽度かつリンパ球優位であるのに対し、NMOでは上昇しやすく好中球優位なこともある点で区別される。
d 両者とも中枢神経の脱髄疾患であり、末梢神経伝導速度の低下は認めない。
e 頭部MRIの側脳室周囲病変はむしろMSを疑う所見である。
※とても細かな知識を問うてきた難問。正答率も悲惨なものであった。とはいえ、一応過去問知識を深めておけば対応は可能で、109D13-bを参照されたい。

正答率:18%

テーマ:多発性硬化症〈MS〉と視神経脊髄炎〈NMO〉の鑑別

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