112E39

30歳の男性。起床後の尿がコーラのような色であったことを主訴として来院した。幼少期から扁桃炎を繰り返している。7日前に咽頭痛と発熱があったが軽快した。尿所見:暗赤色、蛋白2+、潜血3+。尿沈渣の顕微鏡写真を別に示す。

障害されている部位として最も考えられるのはどれか。

糸球体
尿細管
腎盂
尿管
膀胱

解答: a

112E39の解説

前駆する上気道炎からのコーラ色の尿。尿沈渣では赤血球円柱がみられる。溶連菌感染後の急性糸球体腎炎〈PSAGN〉を考えたい。
a 正しい。PSAGNは糸球体が障害される病態である。
b 中枢寄りの尿細管障害では赤血球円柱がみられることもあるが、本病態の障害部位ではない。
c〜e これらが障害された場合には赤血球円柱をみない。
107C20105G19のプール問題であり、頻出。

正答率:97%

テーマ:溶連菌感染後急性糸球体腎炎〈PSAGN〉で障害されている部位

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