105G19

健康診断で尿異常を指摘されて来院した患者の尿沈渣の顕微鏡写真を別に示す。尿所見:蛋白1+、潜血3+。
この患者の診断として可能性が高いのはどれか。
IgA腎症
腎硬化症
腎盂腎炎
間質性腎炎
尿酸腎症〈痛風腎〉

解答: a

105G19の解説

画像は赤血球円柱である。
a 正しい。IgA腎症では血尿メインの糸球体腎炎を呈する。ゆえに赤血球円柱を認める。
b 腎硬化症は腎内の微小血管が病態の原因である。血尿をみることはまれ。
c 腎盂腎炎は腎後性のトラブルであり、尿細管の障害はない。ゆえに赤血球円柱をみない。
d 間質性腎炎では尿中白血球や好酸球をみる。
e 尿酸腎症〈痛風腎〉では尿酸塩をみる。

正答率:84%

テーマ:IgA腎症の診断

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