111I6

記銘カ低下を認める患者の家族の訴えで、Pick病を最も疑わせるのはどれか。

「夜中に起きて騒ぎ立てます」
「鏡の中の自分に話しかけます」
「物がないと家族が盗ったと言います」
「同じような食事しか作らなくなりました」
「会話の内容に関係ない言葉を繰り返します」

解答: e

111I6の解説

a REM睡眠行動障害やせん妄を疑わせる。
b Alzheimer型認知症などでみられる失認を疑わせる(See 107G51)。
c Alzheimer型認知症でみられる物盗られ妄想を疑わせる。
d △。Alzheimer型認知症などでみられる遂行機能障害を意図して出題したのだろうが、Pick病でも時間表的生活の一環としてみられる(See 109I43)。「最も」という出題ではあるが、dとeを疫学的に天秤にかけた大規模なstudyはみつからない。また、万が一そうした論文が存在したとしても、そこまでの細かな知識を医学部生に問うのは酷であり、不適切問題に思われる。
e 正しい。Pick病でみられる滞続言語、反響言語である。
※dを選んでも正解と思われる。が、厚労省の発表では不適切問題扱いとはなっておらず、eを選ばないと得点はできなかった。悲しいかな、これが国試の現実だ。交通事故に遭ったようなもので、諦めるしか無い。こうした1〜2点の不条理な失点でも悲しい結果とならないだけの盤石な実力をつけよう。
※試験本番での受験生の選択はdとeで完全に1:1に割れた。市販の解説書の執筆者・編集者もこうした事実には容易に気づくだろうに、その旨には一切触れられていない。腫れ物を触れるかのように、闇に葬り去られてしまうのだ。悲しいかな、これが国試業界の現実だ。

正答率:40.0%

テーマ:Pick病を疑わせる家族の訴え

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