激割れのこの問題ですが、問題文をよく読めば正解に辿り着けると思います。
問題が「Pick病に見られやすいのはどれか(感度が高い所見はどれか)」であれば、解説にあるようにdも正解になりますが、「Pick病を最も疑わせるのはどれか(特異度の高い所見はどれか)」と問われているのでeしか選べません。(dはPick病にもAlzheimer病にも見られる所見なので両者の鑑別ができません。)
困ったら何が問われているかを再度見直すと解けることが多々あるのでシェアさせていただきました。
dを遂行機能障害と解釈できるのなら、eは保続と解釈できるのではと考えたのですがどうでしょう?
これならAlzheimerにも見られると思いますが…
ちょっと違うかな?
保続は前頭葉障害で見られるので、やはりPick病を疑います。Alzheimer病で保続が見られるというのは調べてもあまり出てきませんでした。(間違ってたらすいません。)
遂行機能障害も前頭葉徴候として有名ですが、Alzheimer病でも見られるみたいです。
保続がAlzheimerで見られるというのは穂澄先生が何かの講義でおっしゃってた気がしたので…
なのでeもPickに特異度が高いとは言えないのではと思ったのですが、調べてもあまり出てこないということはAlzheimerによく見られる所見ではないということなのでしょうか。
納得できるような気がするけどできないような気もする笑
いずれにせよ感度、特異度を考えるというのは重要ですね。
横田修, and 土谷邦秋. "Pick 病の臨床と病理." 臨床神経学 49.5 (2009): 235-248.
上記のp238にて常同について言及されていますね。
アルツハイマーでも保続がみられるが頻度は低い、しかし患者数はアルツハイマーが多いので臨床では多くみる
と書いてあります。
確かに特異度の観点からみればeなのかもしれませんが、国家試験を受ける僕ら医学生からしてみたらそこまで求められたらお手上げですね。
文献の提示ありがとうございます。
112回で似たような問題を出すならもう少し易しくして欲しいですね。
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記銘力低下を認める患者の家族の訴えで、Pick病を最も疑わせるのはどれか。