104E69

治療として適切なのはどれか。3つ選べ。
免疫抑制薬投与
アルブミン製剤投与
塩分制限(6g未満/日)
摂取エネルギー量制限(25kcal/kg/日)
レニン・アンジオテンシン系抑制薬投与

解答: a,c,e

104E69の解説

a 正しい。副腎皮質ステロイド抵抗時に免疫抑制薬投与を行う。
b アルブミンを補うと、循環血液量が増加し、血圧が上昇する。高度の浮腫により血圧が低下していたり、乏尿となっていたりすれば投与を検討するが、本症例に対して適切とは言えない。
c 正しい。146/90mmHgと高血圧があり、浮腫も強いため塩分制限は必要である。
d 身長167cm、体重72kgであり、3kgの体重増加を認めることからBMI≒24.7となり、肥満はないことが分かる。また、血糖98mg/dl、HbA1c 5.2%であり糖尿病も否定的である。このことから摂取エネルギー量制限(25kcal/kg/日)は必要なく、むしろネフローゼ症候群への低蛋白食に対し、蛋白異化予防目的で高カロリー食(35kcal/kg/日以上)にするべきである。
e 正しい。降圧目的にレニン・アンジオテンシン系抑制薬投与を行う。また、同薬には腎保護作用もあるため良い適応である。

正答率:62%

テーマ:【長文3/3】膜性腎症〈MN〉の治療

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