解決済 113D64 11.産婦人科

妊娠34週未満の分娩における副腎皮質ステロイド投与について

※アプリ経由でいただいた質問です。

「2021あたらしい産婦人科」チャプター5.1早産(p80)、下のほうの米印2つめ、
妊娠 34 週未満の分娩は肺サーファクタント産生が不十分であるため回避するのが望ましい。止むなき場合、肺成熟を促すべく 副腎皮質ステロイド を投与する。
とあるのですが、どうして止むなき場合なのかが調べてもよくわからなかったので教えて頂きたいです。なにか重大な副作用があるのでしょうか。

他の参考書では、肺以外に,脳,皮膚,消化管の成熟を促進させ,脳室内出血(IVH),壊死性腸炎(NEC),動脈管開存症(PDA)などの新生児合併症を減少させ,周産期死亡率を下げる、ということも書いてあり、34週未満で早産になりそうなら積極的に使っても良いのではないか、と考えました。

回答2件

  • 1週間以内に出産しそうな34週未満の妊婦ではステロイドの投与が推奨されていますのでおっしゃってることは正しいです。

    『妊娠 34 週未満の分娩は肺サーファクタント産生が不十分であるため回避するのが望ましい。止むなき場合、肺成熟を促すべく 副腎皮質ステロイド を投与する。 』というのは『34週未満は基本的に出産したくないがどうしても出産する場合はステロイドを使っておく』という意味であって『ステロイドを使いたくないがどうしてもの場合ステロイドを使う』という意味ではないと思います。
    恐らく日本語の問題ではないでしょうか。

    ちなみに他の参考書との比較は禁止されているみたいなので下記URLを一読された方が良いかと思います。
    https://medu4.com/etc/forumGL

  • @常位胎児早期剥離
    ありがとうございます!
    同意です。
    生理的な成熟が望ましいわけで、必要以上に医学的に介入するのは避けるべきでしょう。

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  • 問題参照 113D64

    34歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠32週0日。下腹部痛と性器出血を主訴に来院した。数日前から軽度の下腹部痛があり様子をみていたが、本日朝に少量の性器出血があったため受診した。妊娠30週5日に行われた前回の妊婦健康診査までは、特に異常を指摘されていなかった。来院時の膣鏡診で淡血性の帯下を少量認めた。内診で子宮口は閉鎖していた。腹部超音波検査では胎児は頭位で形態異常はなく、推定体重は1,850g、胎盤は子宮底部に付着し、羊水指数〈AFI〉は18.0cmであった。胎児心拍数陣痛図(A)及び経膣超音波像(B)を別に示す。

    まず行うべき処置として適切なのはどれか。2つ選べ

    • a 抗菌薬投与
    • b NSAIDs投与
    • c β2刺激薬投与
    • d 子宮頸管縫縮術
    • e 副腎皮質ステロイド投与
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