解決済 113D64 11.産婦人科

国試における切迫早産の対応

少量の性器出血と下腹部痛の32週の妊婦が来院。
切迫早産なのでβ刺激薬をまず選びましたが、抗菌薬かステロイドか悩みました。
破水していたら抗菌薬、破水なしで34週未満ならステロイドと考えたので、本文中から破水の有無を調べようと考えました。
すると、”膣鏡診で淡血性の帯下を少量認めている状況”とありました。
水様帯下ではなく、しかも多量でもないので、これはいわゆる”おしるし”だと思うのですが、”淡”とあるので、もしかしたら、破水による羊水を含んでいることを示唆している可能性かも?と変な悩みを持ってしまいました。やはり、国試では、破水は”水様帯下”と表現されるのでしょうか?

また、medu4演習の解説で、”感染兆候ないから抗菌薬は要らない”とありました。私は、破水していた場合は予防的な抗菌薬投与を行う、と記憶していたのですが、破水していても感染兆候がなければ、抗菌薬投与はしないのでしょうか?

回答2件

  • 「膣鏡診で淡血性の帯下を少量認め」ており、確かにおしるしかもしれません。
    ですが、この症例では破水はしていないと思います。
    (おしるし:卵膜がはがれることによる少量の出血。破水:卵膜が破れ、羊水が外に流出すること)

    gunmedさんのおっしゃる通り、もし破水であれば水様帯下という表現のほうがしっくりきます。
    加えてAFIも羊水の流出により低下するのかなと思います。
    110B45が参考になるかもしれません。 

    破水した症例であれば、抗菌薬投与で間違いないと思います。

    • 返信ありがとうございます。
      確かに、AFIは低下しそうですね。見逃してました。
      納得しました。

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  • 問題参照 113D64

    34歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠32週0日。下腹部痛と性器出血を主訴に来院した。数日前から軽度の下腹部痛があり様子をみていたが、本日朝に少量の性器出血があったため受診した。妊娠30週5日に行われた前回の妊婦健康診査までは、特に異常を指摘されていなかった。来院時の膣鏡診で淡血性の帯下を少量認めた。内診で子宮口は閉鎖していた。腹部超音波検査では胎児は頭位で形態異常はなく、推定体重は1,850g、胎盤は子宮底部に付着し、羊水指数〈AFI〉は18.0cmであった。胎児心拍数陣痛図(A)及び経膣超音波像(B)を別に示す。

    まず行うべき処置として適切なのはどれか。2つ選べ

    • a 抗菌薬投与
    • b NSAIDs投与
    • c β2刺激薬投与
    • d 子宮頸管縫縮術
    • e 副腎皮質ステロイド投与
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