WPW症候群の発作時には、上室性の不整脈であるPSVTかPAFが起こりますが、この問題の心電図を見て疑問が生まれました。
Bの心電図は、「VTに見える→でもこの患者さんはWPWだから上室性の不整脈が起こるはずだ→これは偽性VT(=PAF)だ!」というようにPAFであることを導くという流れは確かにわかります。
しかし、そもそもAFの大きな特徴として、「心拍・脈拍が不整」があったと思うのですがBの心電図は整であるように見え、ここに矛盾を感じてしまいました。
一般的なAFとWPWの発作時のPAFは別物と考えるべきなのでしょうか??
一般的なAFとWPWの発作時のPAFでは、どのような違いで、不整/整が変わってくるのでしょうか??
ご回答よろしくお願いします。
>そもそもAFの大きな特徴として、「心拍・脈拍が不整」があったと思う
↑の前提が怪しそうです。AFの定義を今一度テキスト等でチェックしてみましょう。「心拍・脈拍が不整」なのはあくまで結論に過ぎず、AFをAFたらしめる定義ではありません。
ご回答いただき、ありがとうございます。勉強不足で恐縮です。
AFというのはただ単に「心房が細動(350回/分以上)している」という状況のみを示しているということですね。
一般的なAFの病態は、「不規則に心室への伝導がなされる→ゆえに心拍・脈拍が不整」であり、
WPW症候群では、「副伝導路を介す成分が”規則的に”働くことでδ波が発生するので、もともと脈は整(δ波という痕跡は見えるけどね)→発作時も、もちろん整」という解釈でよろしいでしょうか。
perfect!
ありがとうございます!これからもがんばって勉強します!
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47歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。以前から1か月に2回程度の5分ほど続く動悸を自覚しており、2年前の健康診断でWPW症候群を指摘されていたが、医療機関は受診していなかった。本日20時ごろに突然意識を失って倒れたため、家族が救急車を要請した。脈は微弱(頻脈)。意識レベルはJCS II-30。心拍数172/分。血圧64/48mmHg。呼吸数28/分。SpO2 92%(リザーバー付マスク10L/分酸素投与下)。顔色は不良である。2年前の心電図(A)と今回の心電図(B)とを別に示す。
次に行うべき処置はどれか。