解決済 110I59 06.呼吸器

ARDSの診断基準について

ARDSの診断基準では「重症肺炎や敗血症、誤嚥など先行する基礎疾患を持ち、発症1週間以内に低酸素血症になり…」となっていますが、
この患者さんの場合は術後8日目に発症しているのが気になります。
この場合、術後8日目の「呼吸困難」が診断基準で言う基礎疾患に当たるのでしょうか。
細かいことを聞いてすみません。

回答2件

  • 2016のARDSガイドラインでは、

    『AECC では、発症時期は、急性発症とだけ記載されて具体的な日数はなかったが、大部分の症例が基礎となる危険因子が認識された72時間以内に発症し、ほとんどすべての症例は1週間以内に発症するため、発症時期を1週間以内と明確に定義した』

    とあります。

    ・110回医師国家試験は2016年2月に実施されており、作問者が上記ガイドラインを遵守していなかった可能性。
    ・「術後8日目に呼吸困難を訴え発熱も出現した」とあるのみなので、もしかしたら1週以内にope以外の別のARDSリスクがあった可能性。

    などが考えられるでしょうか。

  • ありがとうございます。
    今のガイドラインで勉強していたので、過去問は過去のものであることをすっかり忘れていました。。。

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  • 問題参照 110I59

    74歳の男性。肺癌の診断で左上葉切除とリンパ節郭清術とを行い入院中である。術後8日目に呼吸困難を訴え発熱も出現した。現在、身長168cm、体重63kg。体温38.3℃。脈拍116/分、整。血圧106/74mmHg。呼吸数20/分。両側の胸部でfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球418万、Hb 11.4g/dL、Ht 35%、白血球15,300(桿状核好中球10%、分葉核好中球70%、好酸球2%、好塩基球1%、単球3%、リンパ球14%)、血小板13万、Dダイマー0.8μg/mL(基準1.0以下)。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン2.9g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、直接ビリルビン0.5mg/dL、AST 35U/L、ALT 16U/L、LD 420U/L(基準176〜353)、ALP 127U/L(基準115〜359)、尿素窒素25mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL。CRP 15mg/dL。動脈血ガス分析(マスク8L/分 酸素投与下):pH 7.25、PaCO2 35Torr、PaO2 84Torr、HCO3- 15mEq/L。術前の胸部エックス線写真(A)と胸部CT(B)及び術後8日目の胸部エックス線写真(C)と胸部CT(D)とを別に示す。心エコー検査で、左室壁の運動は良好であり心機能低下を認めない。
    可能性の高い疾患はどれか。
    • a 膿胸
    • b 無気肺
    • c 気管支断端瘻
    • d 肺血栓塞栓症
    • e 急性呼吸促迫症候群〈ARDS〉
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