問題を解く上では関係ないのですが、解説動画中に「貧血でない」と仰っていたのが気がかりです。他の講義でも気になっておりました。WHOの定義では男性はHbが13g/dL未満が貧血なのではないでしょうか。貧血は一般の方の訴える貧血と医療人が使う(医学的な定義の)貧血は違うと認識していますが、講義動画は(説明のため)前者の方で使われているのでしょうか?逆にどうなったら貧血なのか気になりました。
教えて頂けると幸いです。
https://medu4.com/topics/ab2c1007c6
↑こちら参照下さい。
https://primary-care.sysmex.co.jp/speed-search/index.cgi?c=speed_search-2&pk=661
↑
「Hbによる貧血の判断基準に関しWHO(世界保健機関)は成人男性13g/dl以下,成人女性12g/dl以下としている.わが国の小児では,1~2ヵ月は11.5g/dl以下,3~5ヵ月は10.5g/dl以下,6ヵ月~6歳は11.0g/dl以下,7歳~15歳は12.0g/dl以下としているものがある.妊婦は11.0g/dl以下としているものが多い.なお,加齢とともにHbは低下するが,60~69歳で11.5g/dl,70歳以上で11.0g/dl以下は貧血を考慮する.」
70歳以上のカットオフは11ですね。
本問の10.8は実質11なので、「貧血でない」と言っても問題ないかと思います。
......という以前に、年齢ごとや基準ごとに逐一覚えるの大変ですよね?
なので、僕は「国家試験的に臨床問題で出題されたら立ち止まって考える必要があるHb数値のカットオフ値」を10と設定しています。これが↑↑でいう、『HB≧10であれば「大丈夫」という感覚』です。
むろん10を超えていたから絶対に大丈夫、とか10を切っていたら絶対に介入が必要、という話ではないです。
あくまで1つのヒントというか、Tips程度にお使いいただければと思っています。
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70歳の男性。肺癌治療後の定期診察のため来院した。6か月前に肺門リンパ節転移を伴う限局型小細胞肺癌と診断され、抗癌化学療法と胸部放射線療法の同時併用を行った。抗癌化学療法は3か月で、放射線療法は3週間で終了している。現在、喀痰と労作時呼吸困難はあるが肺癌治療開始前と比べて変化はない。63歳時に僧帽弁の人工弁置換術を受けている。体温36.4℃。脈拍68/分、整。血圧122/72mmHg。呼吸数18/分。SpO2 97%(room air)。呼吸音に異常を認めない。血液所見:Hb 10.8g/dL、白血球5,400。CRP 0.9mg/dL。肺癌治療前と今回来院時の胸部エックス線写真(A)及び放射線治療の照射野(B)を別に示す。
適切な対応はどれか。