溶連菌のセンタースコアも有痛性の頸部リンパ節腫脹はあります。
川崎病も有痛性の頸部リンパ節腫脹はあります。
b・cが違うのは分かりますが、dで鑑別はできるのでしょうか。
溶連菌か川崎病か、という絞り込みのみならば確かに不要に感じますが、実際臨床の場では他にも様々な疾患が潜在化している可能性があるわけですから
川崎病だと判断するなら、当然有用な症状があればそれをチェックする必要があるのではないでしょうか。
つまりここで問われているのは、「川崎病だけにみられる症状は?」ではなく
「川崎病を鑑別疾患として挙げて、かつ確定診断するなら何を追加するか?」という、より臨床的なニュアンスでの話なのだと、私は判断しました。
本筋ではありませんが、Centor scoreは年齢によって検査特性がかわってくるのでこの症例のような低年齢(3歳未満)はそもそも研究の組入基準に入っていなかったり追試で特異度が低かったりと解釈に注意が必要です。cf.114B6
https://pediatrics.bz/2019/06/centor/
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救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を次に示す。
研修医「2歳の女の子です。5日前から39℃の発熱が持続するため来院しました。2日前に自宅近くの診療所を受診し解熱薬を処方されています。呼吸数30/分、脈拍144/分で、診察所見としては咽頭発赤とイチゴ舌があり、体幹に発疹を認めることから溶連菌感染症を疑います」
指導医「溶連菌感染症は重要な鑑別疾患だね。でも川崎病の可能性はどうかな」
川崎病との鑑別診断のために追加して確認すべきなのはどれか。3つ選べ。