本文中の「川崎病との鑑別診断のために追加して確認すべきなのはどれか」という問いであれば、溶連菌感染症と川崎病を鑑別できるものを選ばなくてはならないと思いました。
回答ではd.頸部リンパ節腫脹が正答となっており、どちらでも出るため鑑別にはならないのではないかと思いました。
何かしら納得できる本文の読み替えなどはあるのでしょうか。三年前にも似たような投稿があるのですが、その回答では納得できませんでした。
どなたかご教授願います。
111I38でしょうか?
川崎病の診断基準をざっくりいうと、
・他に原因がなく主要症状の5/6を満たせば、文句無しで川崎病
・4/6以下でもそれっぽかったら不全型川崎病(川崎病疑いみたいな扱いと捉えてください)
となっています。
川崎病は見逃したくない(=rule outしたい)疾患ですが、溶連菌感染症など鑑別すべき疾患が色々あるので難しい病気です。
今回の症例では①発熱②発疹③いちご舌で3項目は確定ですよね。問題はあと2項目以上の所見があるかどうかですが、硬性浮腫か結膜充血のどちらかがなかった場合、リンパ節腫脹の有無で話が大きく変わってくるので、ここでは「鑑別に有用」となっているのだと思います。
川崎病は症状が同時に現れず、2日~5日で揃ってくると言われています。これだけ強調されるのは治療開始が少しでも遅れると(7~10日)、冠動脈瘤のリスクが上がってしまうからです。
結局、「川崎病が頭に浮かんだら6項目きちんと評価せよ」的なことだと思います。
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救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を次に示す。
研修医「2歳の女の子です。5日前から39℃の発熱が持続するため来院しました。2日前に自宅近くの診療所を受診し解熱薬を処方されています。呼吸数30/分、脈拍144/分で、診察所見としては咽頭発赤とイチゴ舌があり、体幹に発疹を認めることから溶連菌感染症を疑います」
指導医「溶連菌感染症は重要な鑑別疾患だね。でも川崎病の可能性はどうかな」
川崎病との鑑別診断のために追加して確認すべきなのはどれか。3つ選べ。