106D32の解説にはJIAと記載されております。
本文では、先行感染のような記載があり、限局した関節炎であること、ASOが高値であることはJIAよりもリウマチ熱が考えられると思いました。
咽頭培養は陰性ですが、これでリウマチ熱を除外していいのか(感度がどれくらいか)などが問題にはなると思いますが、、
本問では結局どちらでも答えは変わらないという結論に至ると思います。
しかし、今後この症例から少し踏み入ってリウマチ熱の合併症を聞いたり、ステロイドの使いどころを問う可能性を考えて意見を伺いたく質問致しました。
Year Note 26版 F56-59ページ
確かに、膝関節痛の主訴とASO高値からは、リウマチ熱も鑑別疾患として挙げられると思います。
しかし、2週間前からの37.5~40℃の発熱(弛張熱)、リンパ節腫脹、肝脾腫の存在、血培陰性という点からは、リウマチ熱よりもJIA(全身型)が考えやすいかと思います。
もちろんJIA単独ではASOは上昇しませんが、たまたま溶連菌感染もあってASO上昇がみられた可能性は否定できません。
仰る通り、どちらにせよ炎症に対してNSAIDsを使うので、本問では厳密な鑑別までは必要ないのだと思います。
リウマチ熱でみられる症候については、109D14で出題がありました。
舞踏運動というかなり頻度が低い症候がしれっと登場していたので、要注意です…
ステロイドは小児の成長抑制をきたすので極力使わないのが望ましいですが、NSAIDsの無効時や、リウマチ熱で心内膜炎を伴う場合にはステロイドが有効だそうです。
ログインするとコメントを投稿することができます。