お世話になっています。2020年度新しい救急p.10の問題について質問があります。
この問題でのポイントが 病院に到着した であり そこから医療者によるBLSを行う
とおっしゃっていましたがすでに救急車(医療提供環境が整った中)の中で救急隊員(日常業務として蘇生を行う者)が心肺蘇生を開始しているので病院に到着した後にもう一度心電図の観察は必要なくどちらかと言えば気管挿管の適切ではないかと考えてしまいました。どのように考えたら良いでしょうか?
ご多忙の中申し訳ありませんがよろしくお願いします。
心停止というのがポイントです。
過去問の穂積先生の解説に加えて、
ABCDEアプローチは、(外傷患者の生理学的徴候から)迅速かつ正確に患者の生命危機を把握するための診療アプローチであり、A(気道)→B(呼吸)→C(循環)→D(中枢神経)→E(体温)と酸素を供給した時の流れに沿って評価されます。
一般的にはアルファベット順にAから評価されるイメージですが、心停止ではCABの順にするべきという、かなり有力な説があります。
今回の選択肢が気管挿管ではなくバックバルブマスクによる酸素供給ならば答えは絞りきれませんが、
(胸骨圧迫を中断させたなければならない)気管内挿管など時間を要するAの手技は後回しにして、バックバルブマスクなどによる簡便な上気道Airwayへの酸素投与
と
胸骨圧迫継続およびその経過を観察するための心電図チェックによるCirculationの手技を組み合わせる
ことでより速やかな心筋の酸素化をするのが理想的と考えられます。
丁寧な解説ありがとうございます。理解いたしました。
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64歳の男性。心停止のため救急車で搬入された。職場で突然倒れたため、同僚が救急車を要請した。救急隊到着時に隊員により心停止が確認され、心肺蘇生が開始された。現場で救急隊員によりAEDを用いて電気ショックが実施された。胸骨圧迫ならびにバッグバルブマスクを用いた人工呼吸、さらに2分おきに電気ショックを実施しながら、病院に到着した。搬入時、救急隊のストレッチャーから処置台に移動し、胸骨圧迫を継続した。
次に優先して行うべきなのはどれか。