解決済 112E44 06.呼吸器

アルカレミアとなる病態

呼吸性アルカローシス、代謝性アルカローシスでアルカレミアとなっているのはこの問題においてどういう病態によるのでしょうか。

回答3件

  • PaCO2が低値の原因としては、呼吸数 24回/分(高値)・SpO2 86%(低値)ということを合わせると、低酸素血症により過換気になっているのではないでしょうか。
    HCO3-が高値の原因としては、Clが低下していることが考えられましたが(尿細管でCl-排泄の低下→Cl-/HCO3-交換できず→HCO3-排泄低下)、明らかな原因はわからないです…。

  • ご意見ありがとうございます。
    COPD急性増悪時はガス交換ができないのでPaO2↓、PaCO2が→〜↑して、その代償で呼吸数↑という理解だったんですけどPa CO2が↓もあるのでしょうか。
    調べてみたら103A16eでCOPDはバツ肢で呼吸性アルカローシスと出題されているみたいなので呼吸性アシドーシスになるのが典型的なのか、と思っていたところでこの問題で、???という感じです。
    でも確かに情報不足な感は否めないですよね。

    • 仰る通りCOPDでは、典型的には気道閉塞により低O2・高CO2を生じ呼吸性アシドーシスを来します。ですがこの症例は103A16とは異なり、COPD・細菌感染の合併・低栄養が疑われる複雑な状況で、一元的に酸塩基平衡を考えるのは難しいのでは…とも思いました。

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 問題参照 112E44

    次の文を読み、44、45の問いに答えよ。

    86歳の男性。右胸部痛と食欲不振とを主訴に来院した。

    現病歴:10年前からCOPDのために外来通院中であった。2週間前から微熱、全身倦怠感および食欲不振を自覚していた。昨日、右胸部痛が出現し、本日夜間に39.0℃の発熱と右胸部痛が増悪したため、救急外来を受診した。

    既往歴:COPDと高血圧症のため通院中である。

    生活歴:妻および長男夫婦と同居している。喫煙は20本/日を70歳まで50年間。飲酒はビール350mL 2、3本/日を50年間。

    家族歴:特記すべきことはない。

    現 症:意識は清明。身長160cm、体重52kg。体温38.8℃。脈拍100/分、整。血圧120/68mmHg。呼吸数24/分。SpO2 86%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔と咽頭とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺と頸部リンパ節とを触知しない。心音に異常を認めないが、右胸部で呼吸音が減弱している。打診では右肺で濁音を呈する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢の筋力は保たれている。腱反射に異常を認めない。

    検査所見:血液所見:赤血球355万、Hb 12.1g/dL、Ht 36%、白血球16,500(桿状核好中球25%、分葉核好中球65%、好酸球1%、単球2%、リンパ球7%)、血小板40万。血液生化学所見:総蛋白5.9g/dL、アルブミン2.2g/dL、AST 29U/L、ALT 18U/L、LD 173U/L(基準176〜353)、ALP 223U/L(基準115〜359)、γ-GTP 44U/L(基準8〜50)、CK 260U/L(基準30〜140)、尿素窒素35mg/dL、クレアチニン1.6mg/dL、血糖161mg/dL、HbA1c 5.7%(基準4.6〜6.2)、Na 131mEq/L、K 4.3mEq/L、Cl 97mEq/L、Ca 8.4mg/dL。CRP 31mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.55、PaCO2 32Torr、PaO2 56Torr、HCO3- 28mEq/L。心電図で異常を認めない。臥位のポータブル胸部エックス線写真(A)と胸部CT(B、C)とを別に示す。

    この画像所見をきたす原因として最も考えられるのはどれか。

    • a 低アルブミン血症
    • b 肺癌の胸膜播種
    • c 横隔神経麻痺
    • d 細菌感染
    • e 腎不全
  • 関連トピック