解決済 112D51 09.肝胆膵

急性膵炎への造影CTについて

急性膵炎へのERCPは造影剤が膵炎を悪化させるため禁忌とされる一方、腹部造影CTで検査することが推奨されるというのは不思議に感じてしまいます。
造影CTはERCPに比べて膵への負担が小さいため許容できる、という理解で良いのでしょうか?

回答2件

  • Ishidaさん 以下の理由により、私はishidaさんのご理解で差し支えないと存じます。

    ERCP後では、膵頭部への内視鏡による刺激で、膵頭部が浮腫を起こし、膵液の流出障害が悪化し、結果膵炎を増悪すると考えられているそうです。
    (一方、血管造影では膵頭部への物理的な刺激は伴わないかと存じます)

    ※ERCP 後膵炎ガイドライン 2015のCQ2ー01ー1より引用しました。
    https://minds.jcqhc.or.jp/docs/minds/post-ercp-pancreatitis/post-ercp-pancreatitis.pdf#view=FitV

    ご参考になれば幸いです。

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  • 問題参照 112D51

    65歳の男性。飲酒後の悪心と上腹部痛とを主訴に来院した。身長165cm、体重90kg。体温37.5℃。脈拍112/分、整。血圧108/60mmHg。腹部は平坦で、上腹部に圧痛を認める。尿所見:蛋白(―)、糖(―)、潜血(―)。血液生化学所見:総ビリルビン0.8mg/dL、AST 35U/L、ALT 30U/L、アミラーゼ 2,540 U/L(基準37〜160)、尿素窒素19mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL。腹部超音波検査を行ったが、消化管ガスのため上腹部の観察は困難であった。

    次に行うべき検査はどれか。

    • a 血管造影
    • b 腹部造影CT
    • c 上部消化管造影
    • d 上部消化管内視鏡検査
    • e 内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉
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