お世話になっております。
この問題で、造影剤を使うのは癌を播種させてしまう危険があるというのは分かったのですが、そうなると癌の検査に造影剤を使用してはいけないと考えてしまいます。ですが、癌の診断にはよく造影剤がつかわれています。造影剤をつかってはいけない癌とそうでない癌があるということでしょうか。もし知っている方がいらっしゃればご教授いただけませんでしょうか。
造影剤をどこにいれるか、でしょう。
おそらく仰せの「癌の診断にはよく造影剤がつかわれています」というのは血管内に注入する話だと思います。
あとは生理的ルートに注入するか、逆行ルートで注入するか、も関係してきます。
たとえば胃癌の健診でバリウムを飲みますが、これは口側→肛門側という生理的ルートですので問題ないです。
食べたご飯が進んでいく方向と同じですので。
まとめると今回の場合、子宮→卵管→腹腔内、と逆行ルートで臓器内に直接造影剤を注入するから危険なわけです。
お答え頂きありがとうございます。臓器内の腫瘍細胞と造影剤が接触することが播種のリスクになるのであって、静脈内なら問題ないのですね。お忙しい中教えてくださりありがとうございました!
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39歳の女性。子宮体癌の治療を希望して受診した。6か月前から不正出血があり、2週前に自宅近くの医療機関を受診し内膜組織診で子宮体癌〈子宮内膜癌〉と診断された。初経は12歳。以後月経不順で、多嚢胞性卵巣と診断された。35歳で結婚し挙児を希望したが、妊娠しなかった。5年前に受けた子宮頸がん検診では異常を指摘されていないという。家族歴に特記すべきことはない。身長155cm、体重86kg。腟鏡診で少量の出血を認める。子宮頸部には肉眼的異常を認めない。妊娠反応は陰性。経腟超音波検査で両側卵巣の多嚢胞性腫大を認める。子宮の経腟超音波像を別に示す。
この患者に行うべきでない検査はどれか。