解決済 108I59 11.産婦人科

輸血の適応

赤血球製剤と新鮮凍結血漿が答えになっています。DICの為、凝固因子補充のために新鮮凍結血漿を入れるのはわかるのですが、赤血球製剤と血小板のどちらを入れるのが優先なのか、わかりません。赤血球は Hb 6g/dlを下回らなければ入れないと理解していたのですが、なぜこの場合は赤血球製剤を用いるのでしょうか。

回答4件

  • 血小板は2万以下(活動性出血がなければ)で輸血となります。
    一方ヘモグロビンは6〜7以下で輸血となります。どちらが近いかということではないでしょうか。

  • なるほど…そういうことなんですかね。ありがとうございます!

  • もう解決されてしまったかもしれませんが、補足だけ。
    大量出血の時はHb値がすぐには低下しないことがあるのです。この患者さんはHbは8.9ですが1500mLの出血があり、現在も持続しています。従ってこの後Hb値の急速な低下が予測されるので赤血球輸血が答えになるのだと思われます。
    血小板輸血が解答にならないのは上の方が仰ってる通りだと思います。

  • なるほど!今後の状態も想定しての対応ということですね。よくわかりました。有難うございました。

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  • 問題参照 108I59

    42歳の初産婦。妊娠38週5日に規則的子宮収縮を訴え来院し、陣痛発来と診断され入院となった。その後、鉗子分娩で3,200gの女児を娩出した。頸管裂傷を認め縫合したが、非凝固性の出血が持続し、分娩後30分で出血量は1,500mLを超えている。顔面は蒼白で発汗を認める。意識レベルはJCS I-1。身長158cm、体重62kg。体温37.2℃。脈拍128/分、整。血圧78/48mmHg。子宮底は臍上3cmに触知し子宮収縮は不良であった。血液所見:赤血球330万、Hb 8.9g/dL、Ht 27%、白血球12,200、血小板9.2万、PT 30秒(基準10~14)、血漿フィブリノゲン50mg/dL(基準200~400)、血清FDP 135μg/mL(基準10以下)、Dダイマー80μg/mL(基準1.0以下)。
    治療に用いる製剤の組合せとして適切なのはどれか。
    • a 血漿分画製剤と新鮮凍結血漿
    • b 血漿分画製剤と濃厚血小板
    • c 赤血球濃厚液と新鮮凍結血漿
    • d 赤血球濃厚液と濃厚血小板
    • e 濃厚血小板と新鮮凍結血漿
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