解決済 114C42 03.血液

CMLは必ずしもPh染色体陽性ではないのか

この問題ですが、aを選ぶしかないのはわかるのですが、CMLなのにPh染色体が陰性なことはあるのでしょうか。

一部のALLではPh染色体陽性となると覚えていたため、CMLは全例陽性と考えていました。
一応陽性であることを確認する、程度のものでしょうか。

回答3件

  • 確かにここまでの情報からCMLが強く疑われることは間違いないと思いますが,CMLの確定診断にはPh染色体かBCR-ABL融合遺伝子の存在を確認することが必要ですので,実際にも確実に行われる検査ではないでしょうか。

    ※実際にCML患者の一部では古典的なPh染色体が観察できないようですが,その場合にもBCR-ABL融合遺伝子をRT-PCR法などで確認できるようですし,ここでの染色体検査は「陰性かもしれないからPh染色体を調べる」という考え方ではないと思われます。

  • 設問文に注意して下さい。「治療方針を決定するため」です。
    骨髄有核細胞中のPh染色体(BCR-ABL1)陽性率なども重要になってきます。
    下記の「3)CMLの治療効果判定」参照。
    http://www.jshem.or.jp/gui-hemali/1_4.html

  • anagohirameさん、穂澄先生ありがとうございます。
    陽性か陰性か、だけでなく陽性率も治療方針に関わることも考慮しなければならないのですね。

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 問題参照 114C42

    48歳の男性。健康診断で白血球増多を指摘され来院した。1か月前から左腹部の膨満感を自覚していた。体温36.3℃。脈拍72/分、整。血圧126/74mmHg。表在リンパ節を触知しない。脾臓を左肋骨弓下に5cm触知する。血液所見:赤血球450万、Hb 13.8g/dL、Ht 45%、白血球46,000(骨髄芽球1%、前骨髄球3%、骨髄球5%、後骨髄球10%、桿状核好中球15%、分葉核好中球54%、好酸球2%、好塩基球5%、リンパ球5%)、血小板37万。血液生化学所見:総蛋白6.9g/dL、アルブミン4.8g/dL、総ビリルビン0.7mg/dL、直接ビリルビン0.1mg/dL、AST 20U/L、ALT 27U/L、LD 350U/L(基準120〜245)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、尿酸6.8mg/dL。腹部CTを別に示す。

    治療方針を決定するために最も重要な検査はどれか。

    • a 骨髄染色体
    • b 骨髄組織H-E染色
    • c 末梢血細胞表面抗原
    • d 骨髄血塗抹May-Giemsa染色
    • e 末梢血好中球アルカリフォスファターゼスコア
  • 関連トピック