受付中 114D19 10.神経

前頭側頭認知症の遂行機能障害について

前頭側頭認知症の問題で、114D19の
C,遂行機能障害が文中の「日常生活動作に支障は無い」と矛盾するのではないかと思っています。
Year Noteで遂行機能障害を調べると
"①意欲や自発性の低下から行動を開始できない
②行動の維持や継続が困難になる
③誤った行動の修正や訂正ができないため,効率的な実行が困難となる
④行動に適格性や柔軟性,完結性を欠き,日常生活に障害をきたす"
と出てきて、日常生活動作がもろ出来なくなっているのではないかと考えられます。

そこで質問させて頂きたいのは
1, 遂行機能障害と日常生活動作との関係
2, この問題は消去法で解くべきなのか(前頭側頭認知症を理解していれば少なくともa,d,eは消せるはず、bは「会話の不自由さがない」から否定的、cは...?)
の2点です。

独力では上手く理解出来なかったので、よろしくお願い致します。

回答2件

  • ねねっちさん
    日常生活動作(Activities of Daily Living)は、生きる上で基本となる生活の動作です(Dressing, Eating, Ambulating, Toileting, Hygiene)
    Year Noteの説明の「日常生活に障害をきたす」というのは社会的な関係とかもっと高度な話だと思います。
    統合失調症の若い患者でも遂行機能障害あり→WCSTのパターンもあるので、遂行機能障害ありならば日常生活動作が(まあ料理とかIADLは障害されるかもしれないけど)できないわけでもないです
    https://medu4.com/107E57

  • おそらく問題文中の「日常生活動作」は「基本的生活動作(ADL)」を指しているものと思われます。
    ADLは「食事、整容、更衣、排泄、入浴、移動、移乗」の項目からなり、「手段的生活動作(IADL)」は含まれません。

    さて、前頭側頭型認知症(FTD)は、人格変化や遂行機能障害、行動異常が大きな特徴で、基本的日常生活動作(ADL)そのものには傷害されません(文献2).イヤーノートで言及されている日常生活はおそらくIADLについて言及されているのではないかと(私は)思います。

    「遂行機能障害」では複雑な物事を処理する機能が傷害されていますから、できないのはIADLの方です。(食事や着替え(=ADL)であまり頭を使っている感覚はないでしょう)
    たとえば「デートに行く乗り換え方法を調べる=IADL」のは、時間に遅れないようにYahooなどを使って考えないといけませんが、「改札口から待ち合わせ場所のハチ公まで歩く」のはハチ公が見えた瞬間に何も考えなくても行ける筈です。

    ②に関してですが、消去法でも回答は可能ですが、FTDと他の認知症の鑑別の観点からも「遂行機能障害」は覚えておくと良いのではないかというのが私の意見です。

    脳科学辞典(FTD):https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E5%89%8D%E9%A0%AD%E5%81%B4%E9%A0%AD%E5%9E%8B%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87
    2) : https://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/048111002.pdf

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 問題参照 114D19

    65歳の男性。言動に不安を感じた妻に伴われて来院した。高血圧症で内服加療中である。朝の散歩を日課としているが、半年前から必ず時刻通りに出かけることにこだわるようになった。また、帰省した息子や孫を突然怒鳴りつけるなど、怒りっぽくなった。食事は同じ内容にこだわるようになり、異なるメニューを供すると怒り出して食事の最中に席を離れてしまうことがあった。趣味のサークルの友人から妻に電話があり、最近、サークルの運営で自分の主張を押し通そうとして困っていると相談された。物忘れはなく、会話の不自由さはない。日常生活動作に支障はみられない。妻は言動変化の原因になるような心当たりはないという。診察室でも本人は受診が不満のようで、妻をなじっている。

    この患者で予想される所見はどれか。

    • a 幻視
    • b 復唱障害
    • c 遂行機能障害
    • d 視空間認知能障害
    • e エピソード記憶障害
  • 関連トピック

    なし