※アプリ経由でいただいた質問です。
類似問題である101A4では3か月前からの症状で、アルツハイマー型認知症がマルになっていますが、この115D57ではバツになっています。
消去的には101A4はアルツハイマー型認知症を選ぶしかありませんでしたが、ここに疑問が残りました。
似た質問が↓にもあります。まずはこちらに目を通して下さい。
https://medu4.com/topics/359a0211ac
上記以外で補足すると;
115回の問題では「職場では事務能力を高く評価されていた。仕事は順調であった」(=つまり認知機能低下はゼロ)だったところから、たった3か月で「改訂長谷川式簡易知能評価スケールは9点」と非常にスピードが速いです。
一方、101回の方では、たしかに「3か月前から」というフレーズは登場するのですが、それ以前の経過がなく、以前から認知機能低下は始まっていた可能性が高いです。
あとはいつもお決まりの、↓の議論ですね!
https://medu4.com/blog/prioritize
ほずみ先生、お忙しいところありがとうございました。勉強になりました。
ログインするとコメントを投稿することができます。
63歳の女性。倦怠感を主訴に、夫とともに来院した。夫からみると「以前と比べて、ぼーっとしている」とのことであった。36歳と57歳でうつ病と診断されている。2回とも抗うつ薬を服用し、6か月程度で回復し、1年ほど服薬を続けた。その後は抑うつ感を認めていない。うつ病の時期を除いて仕事は順調で、職場では事務能力を高く評価されていた。仕事は順調であったが、3か月前、自分に合わない上司にかわったことを嘆いていた。2か月前から「体がだるい。疲れやすい。頭痛がする」と訴えたため、自宅近くの診療所を受診し、抗不安薬と睡眠薬を処方された。薬物を増量しながら仕事を続けていたが、1か月前から仕事のはかどりが著しく悪くなり、周囲からみてもぼーっとしている時間が長くなった。3週前から仕事に行っても仕事にならないため自宅で休養しているという。本日受診時、ぼーっとした表情であり、少し暗い感じであった。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは9点(30点満点)で、回答には非常に時間がかかった。
この時点で最も可能性の低い疾患はどれか。