高K血症で炭酸水素ナトリウムを使う理由

タイトルの通りです。
高K血症に対して炭酸水素ナトリウムを用いる理由はどうしてでしょうか。

よろしくお願いいたします。

回答2件

  • rutomlon 様

    【高K血症で炭酸水素ナトリウムを使う理由】
    細胞外のKとH+は相関する。
    したがって、アシドーシスを改善すれば高K血症を改善しうる。
    炭酸水素ナトリウムは〝アルカリ〟なので高カリウム血症の治療になる。
    以下の添付文書の作用機序もご参考ください。↓
    https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00055102.pdf
     
     
    【高カリウム血症の機序】
    ◯見せかけの高カリウム
    ①カリウムの過剰供給
    ②カリウムの排泄障害
    ③細胞内と細胞外の移動
    https://www.jmedj.co.jp/premium/treatment/2017/d070904/
     
     
    【原因の一例】
    ◯検査結果上、高カリウムになるもの。
    手技によるもの。血球が過剰に存在する。
    (どんな細胞でもカリウムが含まれる。
    細胞が壊れると高カリウム血症となる。
    例えば、採血時に陰圧をかけ過ぎて細胞が壊れ数値が変わる。)
    ①K含有輸液の過剰投与。細胞障害。
    ②腎障害。副腎不全による低アルドステロン。
    ③インスリン不足。アシドーシス。

    【補足】
    あたらしい内科・外科 腎
    穂澄先生が分かりやすく端的に説明されているので、オススメします。

    【関連問題】
    細胞が壊れれば高カリウム血症になる有名な話です。↓(113A22)
    113A22
     
     
    新生児の低血糖による不活発/ACTH増加による色素沈着から診断がしぼれる。
    低アルドステロンです。↓(113A32)
    113A32
     
     
    肺に石灰化病変/IGRAときて、色素沈着が起こるような副腎病変が示唆される話。↓(113D35)
    113D35
     
     
    参考になれば幸いです。

  • わかりやすく説明していただき
    その上例題まで探していただきありがとうございます。
    助かりました。

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