Pancoast症候群と上大静脈症候群の合併というのはないのでしょうか?
左側ならPancoastのみ起こるというのは分かるのですが、右側なら合併も起こる気がしてしまいます。
113D15では眼瞼下垂も出てきておりPancoast症候群感が強いため正答を選べますが、本番にこのような誘導のない問題が出てきた時に迷うかもしれないと思ってしまいます。
どなたかご教授ください。
よろしくお願いします。
絶対に合併してないとは言い切れませんが右であろうと左であろうわざわざ『肺尖にできた』と書かれていたのであればPancoast症候群よりも優先して上大静脈症候群を考えることはまずないです。
おつかれさまです。右側の場合ですが、症状(解剖学的構造 V→A→N)や画像(とくにスライスのレベル)が違うので、十分区別できると教わりました。合併については、距離がそれなりに遠いので国試では考えなくても良いと思われます。
◎ Pancoast症候群は "神経症状(N)メイン" です。
腫瘍の部位:肺尖部(See 109E58、113D15、115B39)
症状:×星状神経節 → Horner症候群、×腕神経叢 → 尺骨n 中心に麻痺、(×鎖骨下v → 上肢の浮腫)
◎ 上大静脈〈SVC〉症候群は "うっ血(V)メイン" です。
腫瘍の部位:上大静脈近傍(See 105I62)
症状:×SVC → 顔面、頸部、上肢の浮腫、頸静脈怒張
治療について。いずれも局所浸潤が強いことを示唆しており、根治術は適応外となります。QOL改善のための姑息術や放射線照射などを検討します。
追記)フォーラム > 肺尖部腫瘍の反回神経圧迫について
https://medu4.com/topics/dd0e161279
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右肺尖に発生した肺癌の患者に、右側のみ眼瞼下垂を認める。
他にみられる可能性の高い徴候はどれか。2つ選べ。