解決済 110D30 12.小児科

胆道閉鎖症のビリルビン上昇について

胆道閉鎖症では、閉塞性黄疸をきたすため直接ビリルビン優位の上昇が見られると思うのですが、この問題では間接ビリルビン優位の上昇です。なぜでしょうか。

閉塞性黄疸では直接ビリルビンと共に間接ビリルビンの上昇もみられることはわかります。
ただなぜ間接ビリルビン優位なのでしょうか。(この設問では直ビ3.5, 間ビ5.0です)

2ヶ月の乳児とあるため、ビリルビン抱合の未熟性も相まって結果的に間接ビリルビン優位の上昇になっているのか。(ただ、生理的黄疸は2日~2週くらいのはずだけど…)
もしくは、胆道系疾患があるためもともとビリルビン抱合能が低いからなのか。
はたまた、どちらの上昇が優位か、というのはあまり気にするべきではないのか。(数値的にそこまで変わらない???)

考えれば考えるほどわからなくなりました(-_-;)
宜しくお願いします。

回答2件

  • 胆道閉鎖症の出題は、107D37のように直接ビリルビン優位の出題が多いです。
    母乳黄疸は遷延するため、母乳栄養児が背景にあると間接ビリルビンが上昇していても矛盾はない。
    が、今ひとつしっくりきませんね。
    107D37110D30の違いは何か? 出血!
    106A55もヒントになります。比べてみましょう。

  • 穂澄先生

    出血による間接ビリルビン上昇、見落としていました。どこかに答えは書いてあるものなのですね。
    ありがとうございました。

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  • 問題参照 110D30

    2か月の乳児。意識障害のため救急車で搬入された。在胎40週、3,100gにて出生した。出生後からこれまで哺乳力は良好であった。30分前にけいれんが起こり、その後ぐったりしたため母親が救急車を要請した。来院時、自発運動は乏しいが痛み刺激には反応する。身長60cm、体重5.0kg。体温37.0℃。脈拍128/分、整。呼吸数36/分。SpO2 98%(マスク5L/分 酸素投与下)。眼球結膜と皮膚とに黄染を認める。血液所見:赤血球435万、白血球11,200、血小板21万、PT 65%(基準80〜120)、APTT 60秒(基準32.2)、へパプラスチンテスト低下。血液生化学所見:総ビリルビン8.5mg/dL、直接ビリルビン3.5mg/dL、AST 58U/L、ALT 34U/L。頭部CTで多発性の脳出血を認めた。
    考えられる疾患はどれか。
    • a 腸重積症
    • b 胆道閉鎖症
    • c 横隔膜ヘルニア
    • d Hirschsprung病
    • e 肥厚性幽門狭窄症
  • 関連トピック

    なし