【講座紹介5】回数別全問解説講座

国家試験1回分の問題を全問解説する講座です。
例えば『114回全問解説講座』では114回で出題された全400問を、A1からF75まで問題番号順に講義内で解説します。

回数別で過去問を解くべき理由

『あたらしいシリーズ』など各テキストにも国試過去問は豊富に含まれています。そのため、多くの受験生はすでに回数別の過去問を半分以上は解いていることとなります。しかしながら、事実として99%の受験生が国試直前期に回数別に国試過去問を演習することとなります。その理由はなぜでしょう?

それには理由が3つあります。

理由1:実際に出題された形式で解きたい

大学受験のころにも「赤本」などと言われる過去問集で学習された方は多いはずです。個別の問題については既に解ける力があったとしても、その年度にどのようなセットとして実際に出題されたか、を知るために多くの受験生は「赤本」を解きます。

同様の原理で、国試過去問集も1つ1つの問題を解いて知識を得るためというよりは、総体としてどのような出題があるのか、を知るために回数別に演習しておくべきです。

理由2:ベーステキスト非掲載の問題を漏らさず解きたい

medu4の『あたらしいシリーズ』のように全分野を網羅的に学習する講座とそのテキストのことをベーステキストとよびます。他社でもこれに該当する講座が数多く作成されていることでしょう。

ベーステキストには一般的に非常に多くの過去問が掲載されています。しかしながら、100回以降の過去問だけであってもその総数は約8,000問に及ぶため、完全に全部の問題を搭載することは不可能です。そのため、類似問題や同趣旨の重複する問題は掲載されないこととなります。

類似問題や同趣旨の重複する問題とはいえ、一言一句全く同一、ということは稀です。少なからず違いがある。よって、ベーステキストに掲載のない問題も(特に直近であれば)対策しておくと安心です。

理由3:ほぼ全受験生がやってることだからやらないといけない

3つ目は理由のような理由でないような理由です。国試対策の歴史を振り返ってみるに、もう数十年以上「国試直前には回数別をやり込む」と決まっています。国試の合格率は90%以上ですので、少数派に入らないことが対策としては重要。理屈うんぬん以前に、99%の受験生がやっていることをやらないで本番に臨む姿勢はいけません。

事実、直近3年分の過去問と類似の問題が本番で出題されると正答率は非常に高くなる傾向にあります。一方、4年以上昔の過去問とほぼ類似の問題が本番で出題されても正答率は上がりきりません。もっと言えば、たとえ『あたらしいシリーズ』に掲載があった問題だとしても、古すぎる問題(例えば80回台など)の類似問題が国試で出題されると正答率は悲惨なものになります。テキストにほぼそのままの問題が載っているのにもかかわらず、です。

本音を言えば、『あたらしいシリーズ』に掲載されている問題はすべて完璧に覚えこんでほしいのですが、そうはいっても記憶力の限界や学習時間の限界があります。この観点からも、他の受験生に差をつけられない戦い方をするためには、直近の過去問を回数別に覚えて臨むことが重要なのです。

本講座の存在意義

非常によくいただく質問に、「回数別に国試の過去問を対策しないといけないことはわかった。でも、それなら市販の回数別問題集を解けばよいのでは?」というものがあります。しかし、答えはNoです。回数別は映像講義の形で習得するのがベストです。その理由をやはり3つほど説明します。

理由1:何を覚え、何を捨てるべきか、が明快

市販の解説書は非常に分厚く、とてもいろいろな情報が書いてあります。しかし、それらの情報は果たしてすべて必要なのでしょうか。万が一必要だったとしても、すべてを暗記しきって本番に臨むことができるのでしょうか。さらに万が一すべてを暗記し尽くしたとしても、果たして試験時間中のプレッシャー下で余すことなく思い出せるのでしょうか。

ここからは完全な私見となりますが、現在発売されている市販の解説書の50%程度は贅肉的要素に思います。2ページにわたる他書籍からのイラスト抜粋があったり、不必要の長い関連事項の解説があったり、と読む必要も覚える必要もない事項が多すぎます。

medu4の『回数別全問解説講座』では、次回以降の国試で合格点を超えるために、何を覚えて何を捨てるべきなのか、しっかり明言して解説を進めます。膨大すぎる文字情報に片っ端からラインマーカーを引いていくエンドレスな作業とおさらばし、メリハリの付いた回数別対策をしましょう。

理由2:圧倒的に速く学習が完成する

前述のように、書籍での学習は莫大な文字情報と格闘せねばなりません。読んですぐに理解できず、調べ物をせねばならないケースも発生します。さらには「その問題の学習に見切りをつけて次の問題へ進んでよい」目安が不明瞭なため、1問にどこまで時間をかけてやり込んだらよいのかがわからず、ダラダラとエンドレスな作業が続く傾向にあります。ゆえに一般的には学習が捗りにくく、意欲的な学生や国試直前期でお尻に火のついた受験生を除き、1年分を修了するのに2週間〜1か月はかかるものです。

一方、medu4の『回数別全問解説講座』はコマ数が限られていますので、例えば1日2コマと決めて学習を進めれば1年分が1週間で完了します。3年分でも1か月かかりません。書籍と格闘している他の学生が1回分終わるくらいの時間でその3倍の量をこなすことが可能です。では、かかった時間が1/3だったからといって、成果は1/3になるのでしょうか? いえ、むしろ成果も3倍になるかもしれません。理由1で述べたように、国試合格に特化したエッセンスを映像講義で習得できるわけですから!

理由3:書籍より安い

紙の本を購入する人口が年々減少し、昨今の出版業界を取り巻く事情には苦しいものがあります。理由としてはわざわざ本屋さんに行かなくても自宅でワンクリックで入手できたほうが楽なこと、重たい本を持ち運ぶよりスマホ等でいつでもどこでも読めたほうが便利なこと、そして電子媒体の方が安いからです(出版社、中継ぎ、書店、と多くの人が出版ルートに存在するため、各自の手数料・取り分が発生し、電子書籍で配布するより紙の本は割高になってしまう)。

実際、現在市販されている回数別の国試過去問集の定価は6,500円程度です。直近3年分を購入しただけで約2万円になってしまいます。medu4の『回数別全問解説講座』をセットで直近3年分購入した場合、約8,000円と半額以下です(注:2019年度版の参考価格です)。

より明快に、より速く、かつより安く回数別対策が完成するなら、書籍で対策するメリットは(よほど "紙が好き"、といったケースを除き)無いと言ってよいでしょう。

回数別全問解説講座ラインナップ

111回全問解説講座(15コマ)、112回全問解説講座(12コマ)、113回全問解説講座(14コマ)はすでに公開中です。114回全問解説講座(15コマ程度予定)は3月30日に公開予定です。

主な使用用途として、
 ・国試の1回分ごと、出題ブロックごとの実際の体験
 ・「国試過去3年分からの出題」などと指定された学内試験の対策
 ・旧年度テキスト利用の方で、自身のテキストに掲載のない回数分の補完
などが挙げられます。