117D63

7歳の女児。時々、動作が止まったり、会話が途切れたりすることを主訴に両親に連れられて来院した。成長や発達に異常を認めない。既往歴に特記すべきことはない。身体所見に異常を認めない。過呼吸時の脳波を別に示す。
この脳波所見が出現したときの症状はどれか。
閉眼する。
四肢を強直させる。
顔色が蒼白になる。
呼びかけに反応しない。
頭部が前屈し両上肢が挙上する。

解答: d

117D63の解説

【プロセス】
①7歳の女児
②時々、動作が止まったり、会話が途切れたりする
③過呼吸時の脳波にて全般性の3Hz棘徐波〈spike and wave〉
☞小児(①)にみられるてんかん発作と思しき症候(②)。③は例え脳波が読めなくても、「過呼吸時の」という誘発手技についての記載がヒントになったのではないだろうか(110A47-dや111D41臨床文を復習)。欠神発作〈小発作〉を考える。

【選択肢考察】
a 意識消失時も開眼したままのことが多い。
b 強直間代発作についての記載である。
c 意識消失時も顔面の色調は変化しない。
d 正しい。短時間ながら意識消失があるため、てんかん発作中は呼びかけに反応しない。
e West症候群の点頭発作についての記載である。

正答率:95%

テーマ:欠神発作の症状

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