56歳の男性。複視と上下肢脱力感を主訴に来院した。昨晩から見え方がおかしいと感じていたが、今朝起床時から明らかに物が二重に見えることを自覚した。さらに右上下肢も動かしにくくなったため受診した。意識は清明。神経診察では、左眼瞼は下垂し、正面視で左眼はわずかに外転位にある。瞳孔径は右2.5mm、左4.0mm。右眼の対光反射は直接、間接とも正常であるが、左眼の直接対光反射は消失。眼球運動検査で右方視時に左右に分離する複視を認めるが、左方視で複視は生じない。右上肢Barré徴候陽性である。
想定される障害部位はどれか。
正答率:88%
テーマ:Weber症候群の障害部位