113F76

心不全の薬物治療を続けるうえで継続的に評価する必要がないのはどれか。

体重
心拍数
CK-MB
左室駆出率
脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉

解答: c

113F76の解説

a 心不全が悪化すれば体液量が増え体重増加につながる。簡便に測定できるため、入院中だけでなく退院後も継続して行いたい。
b 急性増悪すれば代償的に心拍数が増加する。また、β遮断薬は脈拍数も落とすため、増減の指標としても有効である。
c 誤り。心筋障害にて上がる酵素である。現時点では変化しておらず、また、今後アドリアマイシン投与も行わないため測定する意義に乏しい。
d 治療により左室駆出率が変化してくるかは非常に重要な指標である。
e 連日測定するものではないが、心不全増悪時にはBNPは著増するためよい指標となる。ただし、心機能が低下している以上正常値には戻らないため、慢性期と比べてどのくらい変化したか、で評価する。

正答率:90%

テーマ:【長文3/3】心不全の薬物治療を続ける上で継続的に評価すべき項目

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