113F61

65歳の男性。健診の胸部エックス線写真で異常陰影を指摘されて来院した。18歳から35歳まで工場でボイラーの点検保守を行っており、その後は農業に従事している。喫煙は25本/日を40年間。身長163cm、体重72kg。体温36.3℃。脈拍72/分、整。血圧102/68mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98%(room air)。心音に異常を認めない。呼吸音は両側下胸部で減弱している。胸部CTで胸膜プラークを認める。

原因となる曝露物質として考えられるのはどれか。

石綿
有機リン
二酸化窒素
ホルムアルデヒド
ポリ塩化ビフェニル〈PCB〉

解答: a

113F61の解説

健診にて異常陰影を指摘された65歳の男性。ボイラーの点検業務をしていた職歴と胸部CTで胸膜プラークを認めることから石綿曝露を考える。喫煙歴からは肺癌も否定はできない。
a 正しい。上記の通り石綿曝露を最も考える。
b 現在農業に従事していることから考えてしまうが、胸膜プラークは認めないため否定できる。
c〜e 症状や職歴から考えにくいし、胸膜プラークも認めないため否定できる。

正答率:100%

テーマ:胸膜プラークの原因となる曝露物質

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