113C59

検査の準備中、突然息苦しさが悪化し、その後意識レベルはJCS II-10まで低下した。心拍数128/分、整。血圧70/40mmHg。SpO2は測定不能。頸静脈の怒張を認める。

考えられる病態はどれか。

出血性ショック
心原性ショック
閉塞性ショック
敗血症性ショック
アナフイラキシーショック

解答: c

113C59の解説

a 出血性ショックでは心エコー所見が説明できない。
b 迷うとすればこの選択肢かもしれない。心エコーにて左室圧排像はあるも壁運動の低下はなく考えにくい。
c 正しい。肺動脈が閉塞することによる右心系の閉塞性ショックである。
d 発熱や体温上昇はなく敗血症性ショックは否定的である。
e 造影剤を投与した後ならまだしも、検査前なのでアレルギー反応は考えにくい。また、膨疹やwheezesは認めず、アナフイラキシーショックは否定的である。

正答率:90%

テーマ:【長文3/3】肺血栓塞栓症〈PE〉でみられるショックの種別

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