113C58

検査所見:血液所見:赤血球450万、Hb 13.3g/dL、Ht 40%、白血球6,200、血小板18万。血液生化学所見:AST 32U/L、ALT 45U/L、LD 260U/L(基準176~353)、CK 98U/L(基準30~140)、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、血糖102mg/dL。心エコー検査で右心系の拡大および左室の圧排像を認める。

診断確定のために行うべき検査はどれか。

胸部MRI
冠動脈造影
胸部造影CT
呼吸機能検査
運動負荷心電図

解答: c

113C58の解説

提示された血液検査所見に目立った異常はなく、心エコー検査で右心系の拡大および左室の圧排像を認めることから肺血栓塞栓症を強く疑う。
a MRIは撮像に時間がかかり治療が遅れるため不適である。また、血管の評価はCTの方が適している。
b 肺血栓塞栓症は肺動脈に血栓がつまる疾患である。冠動脈は関係ない。
c 正しい。胸部造影CTにて肺動脈の造影欠損を確認する。また、追加で下肢も撮影し、残存血栓の評価を行うとなお良い。
d 今まさに呼吸苦がある時に呼吸機能検査をしても意味がない。
e 運動負荷心電図は労作性狭心症を疑う時に施行する。

正答率:85%

テーマ:【長文2/3】肺血栓塞栓症〈PE〉の確定診断のために行うべき検査

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