113C27

40歳の男性。風疹対策のポスターを見て来院した。風疹のワクチン接種は受けておらず感染歴は明らかではない。健康状態は良好で、既往歴に特記すべきことはない。本人はワクチン接種を希望している。

正しいのはどれか。

免疫を獲得している可能性が高くワクチン接種は必要ない。
他のワクチンを接種する場合は1週間以上の間隔をあける。
副作用の可能性が高くワクチン接種は避けるべきである。
ワクチン接種に抗体価の測定は必須ではない。
成人のワクチン接種は経口でも行える。

解答: d

113C27の解説

風疹のワクチン接種は受けておらず感染歴は明らかではない40歳の男性がワクチン接種を希望している。1962〜1979年生まれの男性(2019年に来院したとしてこの患者もギリギリ含まれている可能性が高い)は風疹ワクチンの定期接種が存在していなかったため、風疹に罹患しやすいことが知られている。
a 上記のように、免疫を獲得している可能性が低い。
b 他の注射生ワクチンを接種する場合は27日以上の間隔をあける。
c 副作用がゼロとはいえないが、一般に安全性は確立されている。
d 正しい。ワクチン接種のたびに本人の抗体価を測定するのは無駄が多い。一般にワクチン接種前の抗体価測定は必要とされない。
e 風疹ワクチンは皮下注射のみである。

正答率:69%

テーマ:風疹ワクチン接種を希望する中年男性への対応

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