17歳の女子。失神を主訴に受診した。2週間前のジョギング中に気分不快となり、その場にしゃがみこんだ。その後、意識が遠くなり、1分程度意識を消失した。1週間前にもソフトボールの試合中に、2分程度意識を消失した。その翌日、心配になり自宅近くの診療所を受診し、心電図異常を指摘され紹介受診となった。意識は清明。身長147cm、体重48kg。体温36.0℃。脈拍76/分、整。血圧126/64mmHg。呼吸数18/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸動脈に血管雑音を聴取しない。頸静脈の怒張を認めない。心音にIV音を聴取する。胸骨右縁第3肋間にIII/VIの収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。下腿に浮腫を認めない。両足背動脈を触知する。神経診察に異常を認めない。血液所見:赤血球456万、Hb 14.5g/dL、白血球8,900、血小板17万。心エコー図(A~C)を別に示す。
患者への説明として適切でないのはどれか。
正答率:98%
テーマ:肥大型心筋症〈HCM〉の患者への説明