111F29

抗血小板作用を有する血管拡張薬を追加する場合、服用中の薬剤で副作用が出現する可能性が高まるのはどれか。

抗凝固薬
尿酸排泄促進薬
プロトンポンプ阻害薬
スタチン〈HMG-CoA還元酵素阻害薬〉
アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬

解答: a

111F29の解説

a 正しい。抗血小板作用と抗凝固作用が合わさり、出血リスクが高まる。
b・d 特に副作用のリスクは上がらない。
c 抗血小板薬の中には胃粘膜障害をきたすものがある。プロトンポンプ阻害薬は一緒に内服することでむしろ潰瘍のリスクを下げる。
e ACE阻害薬は降圧薬である。血管拡張薬と併用することで、血圧がさらに低下する恐れがある。ゆえに、本選択肢を選んでしまった受験生もいた。結論を言ってしまうと、日本語の問題だ。「抗血小板作用を有する血管拡張薬」という表現では「抗血小板作用を有する」という情報が重視されている(もしこの情報が不要ならば単に「血管拡張薬を追加する場合」と書けばよいだけなのだから)。「血管拡張作用を有する抗血小板薬」と書いてあったのであれば本選択肢が正答となった可能性も高い。が、おそらくこの説明を読んでも一部の読者にはピンと来ないことと思う。そう、それこそが必修で差がつくポイントなのだ。
※実際、本番でeを選択した受験生は15%程度であった。医師国家試験は相対試験だ。一部の受験生が日本語を読み間違えて失点したとしても、大多数が正解できていればしっかりと識別性は担保されていると考えられ、悪問とは言えなくなる。

正答率:68.0%

テーマ:抗血小板作用を有する血管拡張薬により副作用が出現しやすい薬剤

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