111C24

18歳の女子。発熱と咽頭痛とを主訴に来院した。2日前から38.5℃の発熱と咽頭痛が続いている。口蓋扁桃は両側とも発赤、腫大しており、白苔の付着を認める。

この患者が細菌感染症よりウイルス感染症であることを示唆するのはどれか。

後頸リンパ節腫大を認める。
口蓋垂の偏位を認める。
結膜充血を認めない。
肝脾腫を認めない。
皮疹を認めない。

解答: a

111C24の解説

18歳女子の発熱と咽頭痛。口蓋扁桃が両側性に発赤、腫大しており白苔が付着していることから溶連菌が原因となった扁桃炎を考える。が、当然ながらウイルス性のもの(アデノウイルスやEBウイルスによるもの)も鑑別には挙げるべきで、本問ではウイルス性を示唆する所見が問われている。
a 正しい。ウイルス感染によるリンパ節腫大には広がりがある。一方の細菌感染によるリンパ節腫大は顎下部等に限局する。
b 扁桃周囲膿瘍(細菌感染)のキーワード。
c〜e これらの情報はウイルス性疾患を否定させる。

正答率:89%

テーマ:細菌感染よりウイルス感染であることを示唆する所見

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