111C25

45歳の男性。タクシーの運転手で、高血圧症、糖尿病、脂質異常症および高尿酸血症に対して食事療法と運動療法とを行っている。午前11時30分ごろ定期受診のため来院した。担当医との会話を示す。

医師「こんにちは。お変わりありませんか」

患者「はい、特に変わりありません。今日は朝食から時間が経っていますので、血液検査をしていただけますか」

医師「朝食は何時に摂られましたか」

患者「5時半ごろにうどんを食べました」

血液生化学検査項目のうち最も朝食の影響を受けるのはどれか。

尿酸
HbA1c
クレアチニン
トリグリセリド
LDLコレステロール

解答: d

111C25の解説

臨床問題の形をしているも、実質的な一般問題。
a 血液の希釈や濃縮の影響を受けやすい指標である。
b 数か月前の血糖コントロールを反映する指標である。
c 腎機能障害を反映する指標である。
d 正しい。トリグリセリドは食事の影響を受けやすく、日内変動がある。
e LDLコレステロールは長期的な暴飲暴食で上昇するも、短期的な食事の影響は受けない。
110B16-aが参考になる。カイロミクロンはトリグリセリドを主に運搬しているリポ蛋白である。

正答率:78%

テーマ:最も朝食の影響を受ける血液生化学検査項目

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